オーダースーツの注意事項 仮縫いについて

コラム2018/12/09


オーダースーツの仮縫い、若しくはスーツを試着する際に注意すべき点についてお話させて頂きます。

既に仮縫いを体験されている方、まだ未体験の方、これからスーツをオーダーしようと考えている方、

今からお話することを頭の片隅に留めて頂くと、オーダースーツの完成度が高まると思います。
 
 

オーダースーツの仮縫いについて

仮縫いはオーダースーツの完成度を高めます

スーツをオーダーする際、仮縫いは付けられていますか?

ビスポーク(フルオーダー)の場合は仮縫いは絶対ですが、

パターンオーダーの場合は、付けない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

高級なパターンオーダーの場合、補正の範囲が圧倒的に広くビスポークに近いスーツ作りができるので、

仮縫いを付けるとオーダースーツの完成度は明らかに高まります。

これは、私の経験上、断言できます。

そういった意味で、当店では基本的に仮縫い付きオーダースーツをご案内しています。

特に、初めてのお客様には、100%仮縫いをお薦めしています。

※お客様毎に色んな状況や理由があるので、あくまでもお薦めで強制ではありません。
 
 

オーダースーツ試着時の注意点について

スーツ試着時、無意識に背筋が伸びてませんか?

私もそうですが、人は鏡の前に立つと無意識に背筋が伸びるものです。

全ての人がそうとは言いませんが、そういう人が多いです。

その状態が普段の自然な姿勢であれば問題ありませんが、

そうでないのなら試着時の姿勢を意識して頂くことをお薦めします。

スーツを試着したら、鏡の前では肩の力を抜いてリラックスして自然な姿勢で立って下さい。

なかなか自然な姿勢って難しので、鏡の前に立ったらこのことを思い出して頂けたら幸いです。
 
 

オーダースーツ試着時、自然な姿勢が大切な理由

鏡の前に立つと無意識に背筋が伸びる。

この姿勢は、どちらかというと体が反っている状態です。

例えばこれが、普段は前屈み気味の体型の人だったらどうでしょう?

背筋を伸ばした状態でフィッテイングしてしまったら、自分の体型と真逆のスーツに仕上がってしまいます。

少し専門的な話になりますが、上半身が反っている人はスーツの前が大きく重なり、前裾が吊り上がります。

反対に前屈みの人は、スーツのフロントが大きく開き、前裾が下がって外に逃げます。

オーダースーツの補正は、こういった体型ごとに生じる欠陥を修正していくわけですから、

真逆の補正を加えた場合、如何に見た目も着心地も悪いスーツに仕上がるのかはご想像頂けると思います。
 
 

オーダースーツの仮縫いが大切な理由

鏡の前で背筋が伸びることはよくあるので、会話中にもお客様の自然な姿勢は常にチェックしています。

そして、スーツをご試着の際には、「楽な姿勢で立ってくださいね!」ともお伝えしますが、

姿勢というのはその日の体調などでも微妙に変わるものです。

そいった意味で、初めてお会いしたお客様の体型を僅かな時間で100%見抜くには限界があります。

勿論、今までお話したような事を鑑みてフィッティングは行いますが、

お客様の本当に自然な姿勢を仮縫いでもう一度確認することはとても大切です。
 
 

オーダースーツ作りはお客様との共同作業です

お客様には、自然な姿勢で立って頂き、フィッターはお客様の本当に自然な姿勢を見抜く。

オーダースーツは、お客様との共同作業で作り上げていくものだと思います。

既製品が世の中に溢れ、インターネットを使えば店舗に足を運ぶことなく洋服を購入できるこの時代に、

オーダースーツを選択するということは、スーツ作りのプロセスをも楽しむということではないでしょうか。

1着目よりも2着目3着目と、自分の理想とするスーツに進化していく楽しみはオーダーでしか味わえません。
 
 

オーダースーツの注意事項 仮縫いについて まとめ

仮縫いはオーダースーツの完成度を高めます
スーツ試着時には自然な姿勢で立つ

 
 

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