出張先のホテルに着いてスーツケースからジャケットを取り出したらシワシワになってた・・・ そんな経験がある方は多いのではないでしょうか?私の場合、イタリア出張に行く機会があるのですが、 PITTI UOMOが開催されるフィレンツェに行く場合、 前泊するセントレアのホテルを出発してからフィレンツェのホテルに到着するまで24時間掛かります。 ホテルに到着して一番にやることは、スーツケースから洋服を出すことなんですが、 丸一日での移動でぐったりしている中、次の日にPITTIに着ていくスーツがシワシワだと、 かなり凹みます。。。 これが嫌で、自分なりにシワにならないジャケットの畳み方を何通りも試してみました。 今回は出張に使えるシワにならないジャケットの畳み方をご紹介させて頂きます。
出張に使える『シワになりにくいジャケットの畳み方』
①左右の肩をくっ付けるようにジャケットを畳む
先ず、手前にジャケットのフロント側が来るように手に持ったら、 その状態で、背中が内側にして左右の肩をくっ付けるようにジャケットを半分に折り曲げます。 この時、畳む前に手に持った状態でフロントが開きすぎないように注意してください。
②両肩を合わせて裏向ける
ジャケットを半分に折り曲げ両肩をくっ付けたら、次は片方の肩をもう一方の肩を覆うように裏向けます。両肩をくっ付けた状態で片側の肩に手を入れて"くるん"と裏返すと自然に両方の肩が重なります。その状態でもう一度肩に手を入れて、両肩がキレイに重なるように整えてください。
③ジャケットの襟を整える
片側の肩と見頃を裏返したこの状態、ジャケットの襟はどうなっていますか? 多分、襟は折れ曲がっている状態だと思いますので、上襟・下襟とも立たせてください。 何故、襟を立てるのかというと、襟を立てないまま畳むとラペルがシワになってしまうからです。
④ジャケットを半分に畳む
両肩をくっ付けて裏返して襟を立てたら、最後にジャケケットを半分に畳めば完成です。この状態でスーツケースに入れると畳みシワを軽減することができるので、シワの回復が早くなります。
ジャケットがシワになりにくい持ち方
次にシワにならないジャケットの持ち方をご紹介させて頂きます。シワになりにくいジャケットの畳み方と同様に、①左右の肩をくっ付けるようにジャケットを畳み、②両肩を合わせて裏向け、③ジャケットの襟を整えた状態で腕に掛けるのがおすすめです。
ご紹介した方法は畳みシワを100%防ぐものではありませんが、圧倒的にシワを軽減することはできます。出張先のホテルのランドリーサービスでプレスを当てるのも良い方法ですが時間的に難しい場合も多いと思います。 畳み方の工夫と生地の機能性でスーツやジャケットのシワを軽減するのが多忙なビズネスマンの方には実践して頂きやすい方法です。少しでもご参考になれば幸いです。
出張の多い経営者・ビジネスマンにおすすめ。シワになりにくい生地・オーダースーツ
DRAPER 4プライウール
このオーダースーツに使用した生地は、21マイクロンという太い原毛を双糸(2プライ)にし、さらに双糸と双糸を撚り合わせた4プライ(4本撚り)の糸を用いて織り上げてあります。イタリア生地ながら英国生地のようなハリコシと膨らみ感があり、圧倒的にシワに強く仕立て映えします。一年を通して着用できるのも魅力で、シワになりにくく長く着られるトラベルスーツを仕立てるには申し分ない生地です。
DRAPERS(ドラッパーズ) ASCOT 4プライ
21マイクロンウール 100% 370g
※生地の詳細はこちらをご覧くださいませ。
DRAPER カバートクロス(320g)
カバートクロスは強度に優れた生地です。高密度でしっかりと織り上げるので、防シワ性と復元力に優れています。元々はコートに使われる重厚な生地ですが、私がおすすめするのは320gのカバートクロス。軽さとしなやかさが加わった、一年中、お召し頂ける生地です。
【関連記事】
シワに強くて着回し力も抜群!出張の多いビジネスマンにおすすめのスーツはこれ!
DRAPERS(ドラッパーズ) THREE KINGS
ウール 100% 320g