【オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO" 】のご紹介。 前回、1回目では生地についてお話ししました。 2回目の今回は、どんなところに拘ってお作りしたのかをお話しします。 型紙修正ついては、着丈、袖幅、ゴージ位置のバランスに気を付けてお作りしました。 それぞれ順番にご説明していきます。
オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO②" 理想のスーツを作り上げる為の基本的な考え方
ジャケットの着丈前後バランス
大人が着るエレガントなスーツは、ある程度の着丈が必要です。 お尻が見えてしまうような短すぎる着丈は論外ですが、かと言って長すぎては都会的ではありません。 今回、気を付けたのは、前後の着丈バランスです。 皆さん、ご自身のジャケットの着丈を見る時、後ろばかり気にしていませんか? 鏡に映った姿を見て、何か着丈が長いな。。。そう思って着丈を短くしたら、今度は短かくしすぎた。。。 そんな失敗したことないですか?それには原因があります。 ジャケットと言うのは、構造上、前が下がっています。 鏡で正面から見た時に着丈が長く感じるのは、その為です。 ジャケットの基本的な構造を知らずに、前から見た時に着丈が長く感じるという理由だけで、 後の着丈を短くしてしまったら、後ろの方が上がっているわけですから、当然短くなりすぎてしまいますよね? こうならない為には、着丈は前と後ろで別々に考える必要があります。 大人が着るジャケットの着丈はある程度長さがあった方がエレガントですけど、 長すぎると野暮ったく見えます。 そうならない為に、後はある程度の長さを残し、前下がりを調整して、 前から見た時に着丈が短くモダンに見えるように調整しました。
ジャケットのゴージ位置
今回、お客様からは、モダンなテイストのクラシックスタイルというご要望を頂きました。 着丈バランスや袖幅調整などもその一環ですが、ジャケットの顔である襟も調整しました。 このゴージ位置の上下でジャケットの雰囲気はかなり変わります。 実際には他の箇所との複合的なバランスによって印象は変わってきますが、 基本的には、ゴージが高いとモダンに見えますし、低いとクラシックになります。 今回はマスターパターンからゴージ位置を1.5㎝上げています。 それに伴って胸ポケットの位置も5ミリ上げてバランスを取ってあります。
Bespoke Suit(オーダースーツ)スタイリング 動画内で着用しているスーツの詳細
■トルソー着用スーツ■ Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by Caccioppoli(カチョッポリ) Bespoke Shirt : LES LESTON (レスレストン) Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ) Chief : MUNGAI (ムンガイ)
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【オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO" ①】
【オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO" ③】
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