世の中には、数えきれないくらいのオーダースーツやビスポークスーツの情報が溢れていますが、 オーダースーツを仕立てる際に注意すべき点を説明しているケースは少ないように思います。 まとめ的なサイトが注意点を紹介している場合も有りますが、私から見たら大きな?マークが付きます。 色々な情報が錯綜する中、少なくとも当店のブログをご覧の方には正しい情報をお伝えしたいと思って、 実際に私がお客様にご説明しているオーダースーツを仕立てる際に注意すべきポイントをお伝えします。 先ずは、スリーピースの正しい着方のお話をします。
オーダースーツを仕立てる際に注意すべきこと
スリーピースのスーツの正しい着方
クラシック回帰の今、オーダースーツでスリーピースをご注文される方が増えていますので、 今回は、スリーピーススーツの着こなしの基本についてお話します。 先ず、スリーピーススーツを着る場合、パンツはどうしていますか? ベルトで締めていますか?それともサスペンダーで吊っていますか? ベストを着る場合、パンツはサスペンダーで吊るのが基本です。 では、その理由をご説明します。
スリーピーススーツを着る時にサスペンダーを使う理由
ベストの着丈とパンツの股上には密接な関わりがあります。 絶対条件として、パンツのウエストバンド(帯部分)が隠れること。(カジュアルはその限りではありません) なので、例えば、股上の浅いパンツを履いた場合には、ベストの着丈は長くなります。 でも、着丈の長いベストって、スタイリッシュではありません。 だから、ベストの着丈を長くするのではなく、パンツを吊り上げて調整する。 これが着こなしの基本ルールです。
スリーピーススーツを着るなら、股浅パンツは合わせない
ベストを着る時、パンツはサスペンダーで吊るのが基本ですから、 股上の浅いパンツを合わせるのは感心できません。 股浅パンツはサスペンダーで吊ることが出来ませんし、何よりベルトが丸見えで不格好です。 今お話したようにベストとパンツの股上の密接な関係をお客様にご説明差し上げれば、 オーダースーツを作ろうと考えている方ならご理解頂けると思います。 以上が、私がオーダースーツ(スリーピース)のご注文を頂戴する際にお客様にご説明している注意点です。
オーダースーツ(スリーピース)を仕立てる際の注意点 まとめ
パンツはサスペンダーで吊るのが基本です
股上の浅いパンツはNGです
ベストの着丈はベルトが隠れる程度が基準です
ベストの着丈を長くするのではなくパンツの股上を深くする
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