オーダーメイド × コーディネート
私はテーラーとして独立する前にセレクトショップで勤務し、ゼニアを始めとするイタリアの既製品を数えきれないくらい着てきました。そしてフィレンツェで開催されるピッティウォモにも足を運び、イタリアのファッションに陶酔してきました。
自身のこのような体験から、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、私はファッションの楽しさはコーディネートにあると考えています。当店は、高品質なだけではなく、スタイルやコーディネートを含めた上でスーツをお仕立てします。 最高のスタイリングをお楽しみ頂く為に、お仕事や着る場面などじっくりとお話をお伺いし、スーツを着ることがさらに楽しくなるようなスタイリングをご提案させて頂きます。 お一人おひとりの専属スタイリストとしてお役に立てれば嬉しく思います。
ビスポークと2種類のMTM
当店のオーダースーツは、ビスポークとMTM(メイドトゥメジャー)がございます。
MTMは、マシンメイドラインの他、ハンドメイドラインもご用意がございます。このページでは、マシンメイドのMTMについてお話しさせて頂きます(※ハンドメイドラインの詳細はこちらをご覧くださいませ)。
当店のMTMの特徴は3つあります。
①どのような体型でも対応できる『対応可能サイズと補正範囲の広さ』
②着ることがさらに楽しくなる服『クラシックとモダンの最適なバランス』
③ナポリ仕立てを具現化『体を優しく包み込む軽やかな着心地』
①どのような体型でも対応できる
『対応可能サイズと補正範囲の広さ』
当店のオーダースーツは、どのようなサイズでも対応可能です。一般的な型紙のサイズ範囲がお客様の体型に合っていない場合、型紙を作成し対応させて頂いております。
また、体型補正の限界値もございません。体型補正とは、撫肩・怒肩といった肩の傾斜や、反り身・猫背など、お客様のお体と洋服の型紙に差異がある時に行う補正のことです。当店では、前述のサイズと同様に、補正についても型紙自体を修正して対応させて頂いております。
このように当店のMTMは、サイズ・体型補正とも、対応範囲が広いのが特徴でございます。ビスポークの型紙作成とは少し異なりますので出来ることに限界はありますが、 それでも一般的なMTMスーツの対応範囲を遥かに超える充実の内容です。
既製服や一般的なMTMではお体に合わないとお困りの方もお気軽にご相談くださいませ。よりお体に合ったスタイリッシュな一着をお作りさせて頂きます。
②着ることがさらに楽しくなる服
『クラシックとモダンの最適なバランス』
当店のスーツは軽く柔らかな着心地のイタリアンスタイルを基本としております。 イタリアの中でも、丸みを帯びた独特の色気を持つ南イタリアのスタイルをオーダーメイドでお楽しみ頂けるように努めております。「着ることがさらに楽しくなる服」をお仕立てすることを心掛けております。
頼もしく美しい襟
スーツの顔であるラペル(下襟)は、その表情で着る人の印象が大きく変わります。当店のスーツのラペル幅は、1980年代を彷彿させるワイドラペルが基本スタイルです。クラシック且つ現代的で、マスキュリン(男性的)な印象を与え、ダンディな雰囲気を盛り上げてくれます。
上襟と下襟の縫い合わさった箇所をゴージといいます。 当店のスーツのゴージ位置はやや低めで、往年の南イタリアのクラシックな雰囲気を感じて頂けます。
※ラペル幅とゴージ位置はお客様のお好みと全体のバランスにより調整可能でございます。
かっちりしすぎないゆるさのある袖付け
肩先にギャザーを入れてシャツに近い袖付けを行うマニカカミーチャは、 南イタリアの雰囲気をお楽しみ頂けるディテールです。 当店では伝統的な手法を踏襲しつつ、ギャザーを控えめにすることで現代的にアレンジしております。 開放感のある柔らかな着心地をお楽しみ頂けます。
※ギャザーのない通常の袖付けも可能でございます。
南イタリアのスーツを思わせるフロントダーツ
フロントのバストダーツはポケットの上までを基本としていますが、真っすぐ裾まで通すことも可能です。 これは南イタリアのハンドメイドスーツに見られるディテールでクラフト感をお楽しみ頂ける仕様です。ポケットのフラップをなしにすると、エレガントなナポリスタイルの雰囲気を存分に味わって頂けます。
※ポケットのフラップはお好みで有り無しがお選び頂けます。
色気を漂わせるスマートな袖
南イタリアのクラシックスタイルと最も異なるのは、肘から袖口にかけてのフォルムがやや細めになっていること。緩やかにテーパードした袖は運動性を確保しつつ、洗練された現代的な雰囲気を醸し出します。
③ナポリ仕立てを具現化
『体を優しく包み込む軽やかな着心地』
当店のスーツは軽く柔らかな着心地と曲線的なフォルムを大切にしております。丸みを帯びたショルダーライン、緩やかな弧を描く襟、なだらかなカーブを描くウエストシェイプとフロントカットなど、当店独自のフィルターでナポリ仕立てを具現化しております。
圧倒的にソフトな着心地を味わって頂く為に
軽く柔らかな着心地を味わって頂く為、芯地や肩パッドなどの副資材は極力薄いものをセレクトしております。 芯地はフェルトなしの毛芯を、肩パッドは0.1㎜~0.2㎜の極薄のものを使用しております。 これにより、立体感と型崩れし難いという毛芯ならではのメリットを享受しつつ、軽く柔らかな着心地がお楽しみ頂けます。見た目だけではなく、その構造からみても、軽く柔らかな着心地に最適な仕様を取り入れております。
南イタリアのスーツを彷彿とさせる軽さと柔らかさは、 一度袖を通せば「こういうスーツを探していた!」とお感じ頂ける極上の着心地です。
襟周りのフィット感
当店のスーツは入念に襟のクセ取りを行っています。 その理由は、人間の体はとても複雑で首もただの円柱ではなく、肩回りと頭付近では太さが異なるからです。 入念に襟のクセ取りを行うことで襟周りのフィット感が向上し、ジャケットが首に乗って着心地が良くなります。
肩周りのフィット感
欧米人に比べ日本人は肩が前に出ている「前肩体型」が多いとされています。私自身も前肩体型で前肩のゆとりが少ないジャケットを着用すると肩先が当たって数時間着ているだけで疲れてしまった経験があります。この肩先が当たるという現象は一般的にはMTMの補正で解消することは難しいとされていますが、当店の前肩構造と肩イセ&袖イセ補正を組み合わせることで「肩先の当たり」は解消します。 肩がキレイに収まることで肩周りの圧迫感がなくなって着心地が軽くなり、着用による疲れは感じなくなります。
服好きの方が「今、着たい!」と思える生地を
当店では既製品にはないマニアックな色柄や素材、シーズン毎のメッセージが明確で、服好きの方が「今、着たい!」と思える生地をお取り扱いしております。
これは、私自身イタリアファッションが大好きで、オーダー以外にアルマーニやヒルトンタイム、ヴェリー、ゼニアなど、数多くの既製品に袖を通し、陶酔してきたことが影響しています。
着こなしが楽しくなるファッションの醍醐味を味わって頂ける生地がお選び頂けます。
軽く柔らかな着心地と仕立て、曲線的なフォルム、上品な色気といった当店のオーダースーツの特長を是非お楽しみくださいませ。
イタリア
- ANGELICO(アンジェリコ)
- Caccioppoli(カチョッポリ)
- CANONICO(カノニコ)
- CERRUTI(チェルッティ)
- DRAGO(ドラゴ)
- DRAPERS(ドラッパーズ)
- E.THOMAS(イートーマス)
- LARUSMIANI(ラルスミアーニ)
- LoroPiana(ロロピアーナ)
- PIACENZA(ピアチェンツァ)
- REDA(レダ)
- TALIA DI DELFINO(タリアデルフィノ)
- FERLA(フェルラ)
イギリス
- BATEMAN(ベイトマン)
- CHARLES CLAYTON(チャールズクレイトン)
- FINTEX(フィンテックス)
- HARDY MINNIS(ハーディーミニス)
- Hield(ヒールド)
- HOLLAND&SHERRY(ホーランドシェリー)
- HUDDERSFIELD (ハダースフィールド)
- LEAR,BROWN&DUNSFORD(リアブラウン&ダンスフォード)
- Martin&Sons(マーチンソン)
- MARLING&EVANS(マーリン&エヴァンス)
- Taylor&Lodge(テーラー&ロッジ)
- William Halsted(ウイリアムハルステッド)
- Harris Tweed(ハリスツイード)
フランス
- DORMEUIL(ドーメル)
上記の他にも数多くの生地を取り揃えています。
お客様のお話をじっくりお伺いさせていただき、ご要望にお応えできるように努めております。オーダーメイドの製作のみならず、スタイリングやコーディネートのお手伝いをさせて頂くことで、お一人お一人の魅力引き立つファッションをお楽しみいただくことが一番の喜びです。是非、お気軽にご相談、お問い合わせください。