シャツによって着こなしの印象は変わる
シャツは第二の皮膚とも言われ素肌に着るものなので着心地をダイレクトに感じるアイテムです。それ故、とても重要な存在です。イタリアの男性はシャツの重要性を理解していて、シャツに投資する文化が根付いています。日本においては、スーツやジャケットに比べるとシャツに投資する習慣が定着しておらず、まだまだシャツの文化を浸透させていける余地は残されていると思います。
『シャツによってスーツやジャケットの着こなしの印象が変わる』当店はこのように考えています。スーツもジャケットもそれ単体で着るものではなく、シャツやネクタイなど、他のアイテムと組み合わせて楽しむものです。とりわけ、着こなしの印象を左右するのがVゾーン(シャツとタイの組み合わせ)で、人の視線はここに集まります。見えている面積は僅かですが、着こなしにおいてシャツはとても重要な役割を果たしています。『シャツの文化をもっともっと日本の男性に浸透させて素敵な着こなしを楽しんで欲しい』 そのような想いで最上級のシャツを求めて徹底的にこだわって作り上げたオーダーシャツをご紹介させて頂きます。
美しい襟のロール
シャツの顔は襟だと当店は考えています。襟の表情がシャツの印象を大きく左右します。オーダーシャツの開発にあたり、最もこだわったのが襟のロール(曲線)で、当店のオーダーシャツの一番の特徴はご覧のような緩やかな曲線を描く襟です。これを形にする為に当店がシャツのオーダーメイドをお願いしているファクトリーの方と幾度となくお話し合いをさせて頂きました。通常の製造工程とは異なる特別な方法を取り入れることで理想とする美しい襟のロールを実現しています。
美しい襟の表情を生み出すこだわりの仕様
こちらはシャツの襟裏の画像です。襟の真ん中に縦に縫い目があるのがお分かり頂けるでしょうか?当店のオーダーシャツは左右それぞれの襟の地の目を正バイアスに取ることで美しい襟の表情を生み出しています。一般的にシャツの襟はひとつのパーツで作られています。その場合、襟の地の目は一方向ですので、繊細な襟のカーブを表現するのが難しくなります。当店のオーダーシャツは左右の襟を別パーツで作り、それぞれの地の目を正バイアスに取ることで着用した際に左右の襟の地の目が同じ方向になります。バイアスとは斜め45度のことで、襟の地の目を正しく斜め45度にすることによって襟の返りが良くなって美しいロールが生まれます。
ジャケットの袖口から平行に覗くカーブカフス
当店のオーダーシャツは、ジャケットの構造を考慮した上で袖口をカーブさせています。人間の体は腕の外側はカーブしていて、内側は直線に近い形状です。ジャケットの袖も同様に外側はカーブしていて内側は直線的になっています。つまり、カーブしている外側は距離が長く、直線的な内側は距離が短くなります。故に、ジャケットの袖はボタンが付いている外側よりも内側の縫い目がある面が短くなるため、袖口には傾斜があります。このようなジャケットの袖口の形状を考慮し、袖口から覗くカフスが平行に見えるようにカーブさせています。
テーパードした袖口
当店のオーダーシャツのカフスは袖先に向かって細くなるように設定してあります。シャツの手首周りはある程度フィットさせた方が着用感が良く見た目もスマートです。既製品の中には袖口寸法を細くしてテーパード(先細り)シルエットを表現しているものもありますが、袖口が細すぎると手首周りが苦しいばかりでなく、手を前に出した時に袖口がつかえてしまうので動き難さにも繋がります。当店では袖口を必要以上に細くするのではなく、カフスの形状によってテーパードラインを生み出しています。オーダーメイドならではの着心地の良さを活かしつつ、洗練されたシルエットをお楽しみ頂けるように心掛けています。
ボタンを開けて着ることも考慮した仕様
ビジネススタイルが多様化し、シャツをノータイで着用する方も増えてきました。当店のオーダーシャツはボタンを開けて(外して)着た時にエレガントに見えるように丸印の箇所(下前)のステッチをなくしています。ここは表生地を内側に折り返してある部分なのでステッチを入れると強度が高まりますが、ルイジボレッリのように柔らかな雰囲気や色気といった味わいを重視するナポリのシャツはステッチがないことが多いです。強度と味わい、どちらを選んでも正解だと思いますが、当店ではノータイでお召しの際にエレガントに見えるようステッチをなくしています。
味わいと実用性に優れたステッチワーク
下前のステッチをなくしたことは先述の通りですが、ステッチがない場合、内側はご覧のような状態になります。ボタンが付いているのでこの状態でも著しく強度が劣ることはないと考えていますが、このままだと洗濯の際に折り返しの隙間にゴミが溜まってしまいます。それを防ぐために、当店のオーダーシャツは下前の第二ボタン下からステッチ止めを施してあります。ボタンを開けた際に見える部分のみステッチをなくすことで、柔らかな雰囲気と味わいを持ちつつ実用性に優れたオーダーメイドのシャツをご紹介させて頂きます。
腕を前に出しやすくなるオフセット(袖の後付け)
当店のオーダーシャツは全て身頃の縫い目と袖の縫い目がズレています。これは所謂、『袖の後付け』と言われるもので、身頃を縫い合わせた後、袖を付ける手法です。身頃を縫い合わせると袖を付ける部分に丸い穴ができますが、これをアームホールと言います。袖の後付けの場合、細いアームホールに対し、運動量を確保した大きい袖を前方に少し捻って付けます。そうすることで腕を前に出しやすくなります。大量生産を目的としたシャツは身頃と袖を一緒に縫うことが大半で、その方が直線で縫製できるので生産効率が良いからです。一方で後付けの袖は直線で縫うことができず、縫製に時間と手間が必要になる為、こだわりのある一部のメーカーでしか生産されていません。シャツは体に一番近いアイテムなので、着心地をダイレクトに感じることができます。ストレスなく快適にお召し頂けるオーダーメイドのシャツをお届けしたいという想いから当店では袖の後付けにこだわっています。
運動性に優れたスプリットヨーク
シャツの肩のパーツを『ヨーク』と言います。このヨークは一般的には横方向に地の目を通して1つのパーツで作られます。当店のオーダーシャツのヨークは背中心を境に2つのパーツで構成しています。左右を別パーツにして、それぞれの地の目をバイアス(斜め45度)に通してあります。この仕様を『スプリットヨーク』と言います。生地は斜め方向に引っ張ると伸縮する性質があります。その性質を利用して肩周りのフィット感が向上するのに加え、肩や腕廻りの運動性も良くなります。
先巻きした美しい裾
シャツの裾はあまり人の目につかないところですが、厚ぼったくならないように先巻きにすることでスッキリさせています。先巻きとは、文字通り前身と後身の裾を先に巻くことで、最後に脇を縫って前身と後身を縫合します。裾を巻いた状態で前身と後身を縫い合わせると脇裾の処理が物理的にキレイにできません。それを隠す為と縫い目が裂けないように補強する目的で脇裾にガゼット(ピース)を付けています。
裾処理の方法とガゼットの関係性
一方、当店では取り扱いがありませんが、先巻きとは逆の手法で脇を縫った後に裾を巻く『後巻き』で作られるシャツも世の中にはたくさんあります。後巻きの場合、脇裾は繋がっており補強する必要がないのでガゼットは不要です。ガゼットは装飾性が取り正されることもありますが、本来はこのような裾処理の手法によって有り無しを選ぶものだと考えています。
見た目の美しさと肌触りの優しさにこだわった前裾の処理
前裾裏の処理の美しさも当店のオーダーシャツが先巻きを採用している理由です。上の画像の上が先巻き、下の画像が後巻きです。後巻きの場合、前裾が輪になっているのがお分かり頂けるでしょうか。2つを見比べると先巻きは輪になっていませんよね。先に巻くと生地を織り込めるので輪にならないので厚ぼったくなりません。体に触れることが少ない箇所なので着心地に影響しないという考え方もありますが、当店では体に触れた場合、肌への当たりが柔らかくなると考えております。スッキリ見えるのは勿論ですが、ストレスなくお召し頂きたいという想いで先巻きを採用しております。
エレガントなミシンステッチ
ステッチのピッチのことを『運針』と言い、3㎝間のミシン目の数を測ります。運針数が細かいほど高級シャツと言われます。一般的には3㎝間に18針前後ですが、当店のオーダーシャツは3㎝間に24針でお作りします。運針は着心地に影響するディテールではありませんがシャツの印象を左右し、細かいほどエレガントに見えます。ドレススタイルは勿論、カジュアルスタイルでもエレガントで洗練された着こなしをお楽しみいただけるよう細かな運針を採用しております。
見た目にエレガントでボタンが留めやすい白蝶貝
イタリアのシャツは3.5㎜ほどの厚みのあるボタンが付いていることが多く、ボタンの留めにくさを感じた方もいらっしゃると思います。また厚めのボタンの場合、アイロン掛けの際に跡が付きやすいので注意が必要です。こういったことから、当店のオーダーシャツのボタンは2㎜ぐらいの薄めの白蝶貝を基本仕様としております。適度な厚みでボタンが留めやすく、『マザーオブパール』という名前のごとく、キラキラして見た目にもエレガントでドレスシャツには最適なボタンです。更にボタン付けの方法を根巻き付け(ボタンを少し浮かせる付け方)にすることでお召しいただく際にボタンを留めやすくしています。
シャツに馴染む控えめな織りネーム
最上級を求めて徹底的にこだわったオーダーメイドのシャツだからこそ、織りネームにもこだわりました。一番大切にしたことは控えめであることで、生地に馴染んで主張しない織りネームをデザインしました。シンプルな1色使いで陰影によって店名が浮かび上がる特殊な織りを採用し、織りネームが目立たないように前裾に縫い付けます。シャツの織りネームは首後ろに取り付けられることが多いですが、この場所だと肌に当たって違和感がある方もいらっしゃいます。そのような事にも配慮し、前裾に縫い付けています。
シャツのオーダーシステム
当店のオーダーシャツのシステムはMTMで、先ずは首廻り・裄丈・肩幅など、ボディサイズを採寸します。その後、ゲージサンプルをご試着いただきフィッティングを行います。お客様のお好みやご要望をお伺いしつつ、必要に応じて寸法を調整します。型紙は、首廻りは36㎝~50㎝、肩幅は42㎝~56㎝、胸廻りは98㎝~156㎝、ウエストは80㎝~146㎝、ヒップは92㎝~148㎝までご用意しております。さらに上記の寸法からのサイズ変更も可能で、ボディサイズに対し、肩幅は±4㎝、ウエストは±10㎝、ヒップは±4㎝まで寸法変更が可能です。首周りは上記以外の寸法は別途型紙をお作りすることも可能です。首周りに合わせると肩幅やバストの寸法が合わない方や、ウエストに合わせるとそれ以外の箇所の寸法が合わない方など、様々な体型に対応可能なオーダーメイドシャツです。
オーダーシャツの襟型とカフスデザインについて
MTMシャツの襟型は全77種類、カフスデザインは15種類あります。スーツに合わせるエレガントな襟型からカジュアルな襟型まで揃い、仕事だけでなくプライベートでも愛用できます。その中でも、多くのお客様にお選び頂けている当店こだわりのデザインをご紹介します。
襟型
セミワイド
当店のオーダーシャツの一番人気の襟型で襟のカーブの美しさにこだわったデザインです。タイドアップする時はネクタイのノットをギュッと絞め込んでコンパクトにし、エレガントな雰囲気でお召し頂くのがおすすめです。一方でノータイで着た時にも美しく見えるような設計にしてあるのでビズスタイルのノータイシャツとしてもおすすめです。
タブカラー
ネクタイのノットをコンパクトに絞め込んでエレガントにお召し頂くには最適な襟型です。左右の襟を繋ぐ紐が付いているのでネクタイが持ち上がり、立体的で華やかなVゾーンを演出できます。スーツ、ジャケット問わず幅広くお使い頂けますが、Vゾーンが狭いダブルやスリーピースとも好相性です。
クレリック
クレリックシャツは着こなしが難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても着こなしやすいアイテムです。ストライプやチェックのスーツやジャケットに合わせる場合でも衿が白いので柄が喧嘩せずうるさくなりません。それ故、とてもコーディネートがしやすく、タイドアップスタイルの着こなしの幅を広げてくれるアイテムです。
ショートレギュラー
カジュアルシャツの襟型としてご案内させて頂いているデザインです。剣先が6㎝とコンパクトなのでボタンを開けてきたときに襟元がもたつくことなくスッキリ見えます。インナーとしては勿論ですが、季節によってはフロントボタンを開けて襟を無造作に立ててアウター感覚でお召し頂くのもおすすめです。
※画像のシャツはリラックス感を表現する為に洗いをかけたものです。
バンドカラー
スタンドカラーの一種であるバンドカラーですが、両者の違いは台襟と襟腰の高さです。当店では両方の襟型のご用意がありますが、スタンドカラーの台襟と襟腰の高さは3.5㎝でバンドカラーは2.5㎝です。バンドカラーはノーカラーシャツに襟を付けたような雰囲気でよりカジュアルに着こなせます。スーツやジャケットのインナーにTシャツというコーディネートが浸透してきた今、当店ではTシャツの代わりにバンドカラーシャツをおすすめしております。
※画像のシャツはリラックス感を表現する為に洗いをかけたものです。画像のようなクレリックでお作り頂くことも可能です。
MTMシャツ 襟型デザイン一覧
・レギュラー11種類・ワイド20種類・ボタンダウン9種類・ラウンド5種類・ワンピース4種類・イタリアン5種類・カプリ5種類・ウイング2種類・他15種類
※掲載以外の襟型は店頭のサンプルもしくは画像でご紹介させて頂きます。
※上記以外の襟型の型紙作成も可能です。お気軽にお問い合わせくださいませ。
カフスデザインについて
ラウンド
角落ち
MTMシャツ カフスデザイン一覧
・ラウンド4種類・角落ち3種類・スクエア2種類・ダブルカフス3種類・ターンナップ2種類・他1種類
※掲載以外のカフスデザインは店頭のサンプルもしくは画像でご紹介させて頂きます。
※上記以外のカフスデザインの型紙作成も可能です。お気軽にお問い合わせくださいませ。
生地の種類
当店のオーダーシャツでお選び頂ける生地は、上質な日本製ギザコットンからインポートまで多岐に渡ります。当店では、常時、1,000種類以上のシャツ生地をご用意しています。以下に取り扱い生地の一部をご紹介します。この他にも多数の生地をご用意しております。
GIZA(ギザ)
エジプトの厳選された超長綿GIZA88。タテ糸とヨコ糸に毛羽焼きしたガス糸を用いて高密度で織り上げる事により、その特長である美しい光沢となめらかさを最大限に引き出してあります。毛羽の少ない均一なクオリティ、シルキーでふくらみのある肌触り、上品な光沢と深みのある発色性が魅力の日本製高級シャツ生地です。
THOMAS MASON(トーマスメイソン)
トーマス メイソンは、1796年創業の英国のシャツ生地メーカーです。現在は、イタリアのAlbini(アルビニ)社によって買収され、生産拠点をイタリアに移しています。高級シャツ生地の代名詞でもあるトーマスメイソンは、日本でもっとも知名度のあるシャツ生地メーカーかもしれません。細番手のシャツ生地を得意としており、シルバーライン(100番手・120番手双糸のコレクション)、ゴールドライン(140番手双糸のコレクション)が有名です。細く滑らかなだけでは耐久性がなくシャツ生地には適しませんが、トーマスメイソンのシャツ生地は、双糸(2本の糸を撚って1本にしたもの)が使われているので、滑らかでありながらハリコシと耐久性があります。この圧倒的な品質の良さが、アルビニ買収後の今なおロイヤルワラント(英国王室御用達)の称号を手にし続ける由縁です。
ALBIATE(アルビアーテ)
アルビアーテ社は1830年創業のイタリアのシャツ生地メーカーで、現在はアルビニ社の傘下で魅力的な生地を作り続けています。同じアルビニグループのトーマスメイソンが、ドレスコレクション中心であるのに対し、アルビアーテは、カジュアルでリラックしたシャツ生地を得意としています。デニム、シャンブレー、起毛、太番手オックスフォードなど、他のシャツ生地メーカーとは違う独自の審美眼でセレクトされたコレクションです。
S.I.C.TESS(シクテス)
1924年にイタリアのミラノ郊外にあるマザーテで創業して以来、シクテスはシャツ生地の最高級ブランドとして、高品質な生地を追求しています。2005年にはMONTI(モンティ)社のグループ傘下に入り、現在ではモンティの1部門としてシクテスブランドを継続しています。シクテスの伝統は守りつつ、高品質でクラシックなデザインに加え、モダンなデザインもコレクションに取り入れています。最高級のエジプト綿の120/2、140/2、170/2、200/2、240/2、300/2という幅広い番手を使用し、織り密度を高めることでシルクのような滑らかな肌触りを実現しています。ツイル、オックスフォード、ボイル、パナマ、ジャガードなど、毎シーズン豊富なコレクションを打ち出し続けています。
ALUMO(アルモ)
約100年前、スイスのザンクトガレンで創業。高番手の綿を中心にウールコットン、シルク、といった、様々な素材を提供しています。良質な綿花を繊維を傷めないように人の手でひとつひとつ摘み、成熟に合わせて何度も手間をかけて収穫されます。繊維が均一で細く長く弾力があり、柔らかでシルクのような光沢を備えているのが特徴です。これらの綿花は超長繊維と呼ばれ、世界中で生産される綿花のわずか0.5%足らずの貴重な綿花です。これらから紡いでできる高級番手の綿糸を使用しています。生地の生産過程でも、ホルマリンを使用せず、全ての生産工程は環境問題に熱心なスイスで責任を持って紡績、紡織、仕上げを一貫して行っています。それ故、綿織物としては比較的高価格になりますが、それにはこのようなしっかりした理由があります。
CANCLINI(カンクリーニ)
カンクリーニは、1925年にイタリアのコモ地方にてシルクの製造業者として始まりました。その後、コットン製の生地メーカーへ転換した歴史があります。生地コレクションには、コンパクトヤーン(表面の毛羽が少ない糸)を使用した糸番手80/1と、エジプト産の超長綿を採用した双糸のドレスコレクションが中心です。その風合いは特徴的で、美しい発色と柄、非常に柔らかくしっとりした滑らかさがあります。この風合いを生み出す為、水質にこだわり、天然水を使用して生地を作ります。社内の営業部門だけではなく、ファッションブランドやメゾンデザイナーで構成されるチームで研究を重ねオリジナルの生地を作り上げています。
MONTI(モンティ)
1911年、イタリアのトレビソ北部でモンティ3兄弟によって設立されたイタリアを代表するシャツ生地メーカーです。原綿はナイル川流域東部で収穫される良質のエジプト綿を使用。良質なエジプト綿で織り上げたシャツ生地は洗うたびに柔らかさを増し、長く着用できます。定番のオックスフォードやツイル、ドビーは勿論のこと、春夏はリネンやからみ織り、秋冬は起毛素材のコレクションも取り揃え、イタリアならではのファッション性と色彩が魅力です。
私が愛用しているオーダーシャツ
最後に私が愛用しているオーダーシャツをご紹介します。私が着ているのは白場に黒のストライプのタブカラーシャツです。ストライプは幅によってシャツの印象が変わって、細いとドレッシーで太いとカジュアル度が増します。私が探していたのは、適度に主張がありつつコーディネートがしやすいストライプで、ストライプ幅にこだわっていました。既製品だとなかなか見つけられなかったかもしれませんが、オーダーはたくさんの生地を比較して選ぶことができるのでイメージ通りの生地に出会えました。自分のサイズに合わせて作れるのもメリットですが、多くの種類の中から生地を選べるのもオーダーの醍醐味だと改めて感じました。
当店ではイタリアのシャツが持つ柔らかな雰囲気や色気といった味わいを大切にしたオーダーメイドのシャツをお作りさせて頂きます。イタリアのシャツに興味がある方、上質なシャツを揃えたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。お持ちのスーツやジャケットをご持参いただいてのシャツ選びも大歓迎です。貴方のスタイルを格上げしてくれるシャツをぜひ当店で!