オーダースーツの種類についてお話させて頂きます。 オーダースーツと言っても様々な形態があり、 ビスポーク、イージーオーダー、パターンオーダー、サイズオーダーなど、その呼び方もたくさんあります。 一体、何が違うのかが、とても分かり難いのではないでしょうか。 オーダースーツは、フルオーダー、パターンオーダー、イージーオーダーの3種類に大別できます。 他の呼び方は、この何れかのカテゴリーに属しています。 では、それぞれの特徴をお話させて頂きます。
オーダースーツの種類
フルオーダー
お客様の体型に合わせて、一から型紙を引き、基本的にハンドメイドで作られます。 サイズ、デザインに制限はなく、どんなスーツでも作ることが出来ます。 フルオーダーの場合は、仮縫いの後、更に中縫いという工程を経て、本縫いに取り掛かります。 オーダースーツの最高峰に位置します。
パターンオーダー
ファクトリー生産によるオーダーシステムで、基本型紙を投入して作られたサイズサンプルを試着します。 着丈・袖丈などの縦寸法の調整、バスト・ウエストなどの横寸法の調整、お客様毎に体型補正を施します。 簡易的なオーダーのように思われがちですが、実際はとても奥が深いオーダーです。 ディテール、数値設定などにはセンスが問われますし、体型補正には知識が必要です。 高級なパターンオーダーとなれば、ビスポークに勝るとも劣らないスーツに仕上がります。 ※パターンオーダーの詳しい説明はこちらでご覧頂けます。
イージーオーダー
パターンオーダーという言葉が出来る前、フルオーダー以外の簡易的なオーダーのことをこう呼んでいました。 パターンオーダーが出来てからは、あまり使われなくなった言葉ですが、 あえてご説明するならば、簡易的でリーズナブルなオーダーの総称ということが言えると思います。 基本型紙を元に作られたサイズサンプルを試着して採寸を行うのはパターンオーダーと同じですが、 イージーオーダーの場合、基本的には縦寸法しか触れない場合が多いと思います。(着丈・袖丈・股下) あとは、ジャケット・パンツのウエスト出し詰めが出来るといった程度です。
オーダースーツの種類 まとめ
とても大まかですが、以上がそれぞれの違いです。 現代はパターンオーダーが広義に解釈され、イージーオーダーでもパターンオーダーと呼ぶ場合もあるので、 パターンオーダーは、価格帯によって品質が大きく違うということを理解して頂くと良いと思います。 そして、イージーオーダーという言葉は殆ど使われなくなったということをお見知りおき下さい。
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