オーダー頂いたソラーロのスーツが仕上がりましたのでご紹介します。 生地、型紙修正、ディテールについて、一度の動画でお話しすると長くなってしまうので、 全部で3回に分けてお話しします。 1回目の今回は、生地についてお話しします。 今回は自動車関連の会社を経営していらっしゃるお客様からのご注文です。 会社の代表という立場上、周囲に与えるご自身の印象にとても気を配っていらっしゃいます。 ビジネスで着やすくて、クローゼットに掛かっているとつい手が伸びてしまうような使いやすさがある。 でも普通すぎてはつまらないので、さり気なくセンスの良さをアピールできるもの。 そんなお洒落好きの心を満たしてくれる素材をご提案させて頂きました。
オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO①"
ソラーロについて
ソラーロとは、タテ糸とヨコ糸に異なる色糸を使って織り上げた玉虫色の生地のことを言います。 生地の表と裏で色が違うので、光の当たり方や、体の動きによって、薄っすらと裏の色が浮かび上がって、 独特の表情を生み出すのが最大の特長です。 ソラーロという呼び方は英国の生地メーカーが商標登録を持っているので、 イタリアではサンクロスと呼ばれることも多いです。
ビジネスで着やすいソラーロスーツ
こちらのスーツは、ネイビーのタテ糸とブルーのヨコ糸で織り上げたソラーロです。 ベーシックカラーの絶対的な安心感はそのままに、ほのかに玉虫色に光るのでビジネスでも着やすく、 控えめな中での主張が楽しめるスーツに仕上がります。 ストライプのソラーロはかなり珍しいので、一見、普通に見えるんですが、 お洒落好きの心を擽る要素がさり気なく盛り込まれています。
軽さで清涼感を感じるラグジュアリーなソラーロ
こちらの素材はイタリアのカチョッポリのsuper150'sウールにシルクを15%ブレンドしたソラーロで、 斜めに糸目が走る綾織りで織り上げてあります。 一般的な春夏生地は、タテ糸とヨコ糸が90度に交わる目の粗い平織りという織り方で作られています。 なので、通気性が良くて肌触りがサラッとしています。 カチョッポリのソラーロは細く滑らかな糸を使った綾織りの生地なので、 目の粗い平織り生地のような通気性はないですが、1メートル辺りの生地ウエイトは230gと軽量です。 なので、軽くてストレスが無く、着心地が良いので、通気性という観点からではない そういったことも、暑さを軽減する要因だと思います。
Bespoke Suit(オーダースーツ)スタイリング 動画内で着用しているスーツの詳細
■トルソー着用スーツ■
Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by Caccioppoli(カチョッポリ)
Bespoke Shirt : LES LESTON (レスレストン)
Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)
【オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO"】他の動画はこちら
【オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO" ②】
【オーダースーツ Caccioppoli "SOLARO" ③】