フォーマルウェアの種類と用途について vol.2 略式礼装

コラム2019/08/09


フォーマルウェアのお話vol.2。

今回は略式礼装(セミフォーマルウェア)についてお話します。

現代では、よほどでない限り略式礼装でこと足りる場面が多いですが、

着こなしには、やはり決まりがあるので、正しい着装を心掛けたいものです。

スーツに比べ礼装は着る機会が少ないので、いざ着るとなった時にルールを忘れがちだと思いますので、

前回と今回のフォーマルウェアについてのお話を、少しでもお役立て頂ければ光栄です。
 
 

略式礼装(セミフォーマルウェア)

タキシード


タキシードは、夜間の略式礼装です。

タキシードという名称は、かつてアメリカのタキシードパークにあった社交クラブで、

黒のディナージャケットを制服としていたことに由来すると言われています。

イギリスではディナージャケットと言い、夜の社交服として宴会、観劇、結婚披露宴など

幅広い場面で着用します。

尚、招待状にブラックタイ着用とあれば、タキシード着用ということになります。

●ジャケット(シングルorダブルどちらでも可)
・色は黒または濃紺(夏は白のウールや麻を用いることも)
 衿はピークドラペルorショールカラーで夏物以外は拝絹付き

●パンツ
・ジャケットと共地で脇に1本の側章付きで裾はシングル

●ベスト
・ジャケットと共地か黒のシルクジャカードの衿あきの大きいドレスベストを着用しますが、
 ベストを省いて黒か紺のシルクのヒダ付きカマーバンドを用いることも多くあります。

●シャツ
・白地のピンタックで、衿はウイングカラー、スタッド仕様のシャツを着用。
 レギュラーカラー&シングルカフスでも可です。

●タイ
・カマーバンドと同じ生地の蝶ネクタイor黒の蝶ネクタイ

●靴・アクセサリー
・黒革のプレーントゥorキャップトゥ、黒エナメルのオックスフォード(紐靴)
・ポケットチーフは無地の白麻が基本ですが、ジャケットが白の場合は黒シルク

 
 

ディレクターズスーツ


ディレクターズスーツはモーニングコートの代用で、昼の略式礼装として着用します。

黒のシングルorダブルジャケットにストライプパンツ、ベストはジャケットと共地かグレーを合わせ、

シャツは白のドレスシャツを着用します。

付属品はモーニングコートに準じます。
 
 

ブラックスーツ


ブラックスーツは本来は礼服ではありませんが、モーニングコートやタキシードの代わりとして

結婚式やパーティ、告別式など昼夜を問わず幅広く着用できます。

改まった席でも、特別、服装に指定のない限りブラックスーツで間に合います。

基本はスーツと同じですが、ややドレッシーに仕立てるのもお薦めで、

例えば、シングルでもピークドラペルの1つボタンにするのも良いと思います。

パンツの裾はシングルが基本です。

付属品はモーニングコートに準じます。
 
 

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