今回はスーツとシャツの相性についてお話ししたいと思います。 ファッションはトータルバランスとよく言いますが、正にその通りで、 スーツとシャツにも、相性というものがあります。 それを踏まえた上でコーディネートを考えないと、どこかバランスの悪いスーツスタイルになってしまいます。 装いに対する意識が高い方は、無意識のうちに実践していらっしゃると思いますが、 宜しければご参考までにご覧頂けたらと思います。
襟はシャツの顔 その表情で雰囲気が一変します
硬い芯地を使った直線的な襟
スーツの雰囲気やテイストに合うシャツというのは確実に存在するわけで、 スーツの雰囲気に合ったシャツをセレクトすることがとても大切です。 では、シャツの雰囲気はどこで見分けるのが良いのかということですが、一番のポイントは襟の表情です。 他にも、仕立てなど様々なポイントがありますが、今回は一番分かりやすいポイントに絞ってお話しします。 先ずは、硬い芯地を使った直線的な襟のシャツ。 パリッと硬い雰囲気のシャツで、デパートとかにあるようなカッターシャツと言われる部類のシャツです。
柔らかい芯地を使った襟羽根のロールが美しい襟
一方でソフトな芯地を使い襟羽根のロールが美しいシャツというのも存在し、 襟羽根が長くロールがキレイなのでシャツ自体に立体感があり、独特の色気が漂います。 シャツ自体に立体感があるので、ネクタイをギュッと締めた時に実に艶っぽいです。 また、襟の開き具合も絶妙で、ジャケットのゴージの角度に近似しています。 今ではそれほど気にしなくなったので、あまりここに気を配る必要もないとは思いますが、 シャツの襟の開き具合とジャケットのゴージの角度を近似させるのが装いの基本とも言われています。
柔らかな仕立てのスーツに合うシャツとは
では、柔らかな仕立てのスーツやジャケットに合うシャツは何なのかということですが、 オススメは、「柔らかい芯地を使った襟羽根のロールが美しい襟のシャツ」です。 イタリア、とりわけナポリに代表されるような柔らかな仕立てのスーツやジャケットは、 独特の曲線と柔らかさ、そして色気を纏っています。 その雰囲気を損なわない為に、合わせるシャツにも曲線と柔らかさ、色気が求められます。 襟羽根のロールが美しいシャツは軽い仕立てのスーツやジャケットと相性が良く、 スタイルが洗練し、クラシックな装いながら色気がアップします。
シャツは重要な名脇役
スーツとシャツには密接な繋がりがあり、それぞれが引き立てあう役割を果たしているので、 クラシックスタイルを構築する上で、シャツはとても重要なアイテムです。 そういった理由で、当店ではLES LESTON(レスレストン)のオーダーシャツと LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)のレディメイドのシャツを皆様にご紹介しています。
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