ファッションの流れがクラシックに向かう中、プリーツ入りのパンツが増えています。 今回は、プリーツ入りのパンツについてお話しします。
テーラーが教えるスーツ着こなしの基本
プリーツ入りパンツの基本 プリーツが開かないように注意
パンツのプリーツが開いているスーツを着ている人を見かけますが、 カジュアルパンツならまだしも、スーツでそれはスマートな着こなしではありません。 パンツのプリーツは、意匠的な存在なので、着崩れしないようにキレイに収まっているのが理想です。 レディースでヒダ入りのスカートってあるじゃないですか、 ヒダが開いてしまっているスカートを履いた女性を見たらどう思いますか? スタイリッシュには見えませんよね? パンツのプリーツが開いているのも、これと全く一緒の状態です。
プリーツ入りパンツの基本 プリーツ入りパンツは渡りにゆとりが必要
プリーツが開かないようにするには、プリーツのたたみ分量の寸法を加えることになるので、 ヒップ上がりが大きくなり、それに連動して太腿の寸法にもゆとりが生まれます。 スリムなプリーツ入りパンツを好む方もいらっしゃいますが、 今、お話ししましたように、プリーツを入れると渡りにゆとりが生まれるのが自然なので、 そもそもパンツを細くしたいという目的からは逸れます。 ですので、プリーツ入りパンツの場合は、渡りに適度なゆとりを持たせ、 スリムシルエットを好まれる場合は、ノープリーツのパンツを選ぶのがベストです。
プリーツ入りパンツの種類
プリーツの入れ方には、アウトプリーツ(外向き)とインプリーツ(内向き)があります。 アウトプリーツがオーソドックスですが、最近ではインプリーツのパンツも見掛けるようになりました。 これは、デザイン的にどちらが好みかで選んでも構いませんが、 あえて言うなら、恰幅の良い人は内向きのプリーツも悪くないと思います。
理想のスーツを作り上げる為に必要な事
オーダーでスーツを仕立てる場合、何でもできると思われるかもしれません。 実際、確かに作ろうと思えば可能です。 洋服の構造には型紙上の原理原則があって、そこから大きく逸脱した服は、決してキレイではありません。 逆にオーダーで何でもできてしまうからこそ、間違いが起きたり、 仕上がりのイメージが違ったりしてしまうのだと思います。 折角、オーダーで作るのにそんな思いはして欲しくないので、僕が知りうる限りの情報はお伝えします。 是非、基本を知った上で、理想の一着を作り上げてください!!
Bespoke Jacket(オーダージャケット)スタイリング 動画内で着用しているスーツの詳細
■小川着用スーツ■
Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
Bespoke Shirt : LES LESTON (レスレストン)
Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)
■トルソー着用スーツ■
Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
Shirt : LUIGI BORRELLI(ルイジボレッリ)
Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)