ご好評を頂いておりますオーダーシューズ、JOEWORKSのMTM(メイドトゥメジャー)の補正についてお話しします。 靴をオーダーする理由は様々ですが、大別すると2つの理由に集約されるかもしれません。 ①自分好みのデザインを追い求める ②理想の履き心地を追求する 今回ご紹介するのは②を追い求めるお客様からオーダー頂いた逸品です。 靴は自身の足に合わないと苦痛を伴うので、既製靴の場合、ある程度の妥協が必要なこともありますよね?今回のお客様が正にそうで、今までJohn Lobb(ジョンロブ)やBerluti(ベルルッティ)など数多くの高級靴をお召しでしたが、どれも自分自身の足に合わないというお悩みをお持ちでした。具体的なお悩みとしては足の幅とタテ寸法のサイズが離れすぎているということで、幅広&甲高なのでそれに合わせるとタテ寸が大きくなり、タテ寸を合わせると幅と甲が窮屈になるというもの。その為、今まではオーバーサイズの靴をお選びになられていました。
ジョーワークス メイドトゥメジャー
理想の一足に出会う喜びをジョーワークスのMTMで
このお客様の場合、足長サイズは右が95で左が10で、画像は95のゲージサンプルをご試着頂いた際です。タテ寸法はこのサイズで良いのですが、幅広&甲高の為、ご覧のように羽根が大きく開いています。甲の高さが極端に不足しているので、大幅な高さ出しの修正が必要になります。
JOE WORKSのMTMなら履き口の笑いも補正可能
画像のように履き口が開いてしまっている状態を"笑い"と言います。接地面の肉付きが良い足型をしていらっしゃるのが原因で、足の膨らみに取られて履き口が笑っています。これに関しては木型に肉盛りして修正を行います。幅出しと履き口の修正を加えた場合、JOE WORKSの既存の靴底では対応ができない為、今回は靴底も別注でお作りして補正を加えます。
ジョーワークス MTMの実力
こちらが仕上がり時の画像です。甲の高さを出し、靴底を別注でお作りし幅出しと接地面の肉盛りを施すことで履き口の笑いも解消しています。
上の画像がゲージサンプル試着時、下の画像が仕上がり時の画像です。ゲージサンプル試着時の甲の高さに注目してください。 急激な角度で甲が持ち上がっているのがお分かり頂けますか?それに対し、仕上がり時は甲の立ち上がりが緩やかになっていますよね?お客様の甲の高さに合わせることで履き心地が向上するのは当然ですが、見た目も断然スマートになります。
Berluti(ベルルッティ)だと案外履けてしまうのは何故?
このお客様の場合、足長サイズは右が95で左が10です。 Berluti(ベルルッティ)では95サイズをお召しで、手持ちの靴では一番足に合うということでした。何故、お手持ちの既製靴の中でBerluti(ベルルッティ)が足に合うのでしょうか。 その理由を推測するに、製法と革質にあると思います。Berluti(ベルルッティ)の靴はマッケイ製法で作られていて、柔らかな革を使用しているので少々足に合わなくても何とかなってしまうということが大きいように思います。そんなBerluti(ベルルッティ)でも、足が入った状態では本来の靴底以上に横に広がっている為、上から見た時にコバが完全に隠れてしまうという状態のようです。
JOEWORKSのMTMの魅力は
JOEWORKSのMTMの魅力はフレキシブルな対応が可能ということです。補正についても必要に応じて別注で靴足を作成することも出来ますし、本来のMTMの補正内容の範疇を超えた内容でも対応することができます。今回のお客様の補正内容もビスポークに近い内容でお作りさせて頂いています。勿論、何でもかんでもできるということではありませんので、内容によっては出来ないこともあります。
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