レイジーマンの革靴はビジネスにもおすすめ。オーダーシューズならではの特徴や魅力をご紹介

JOE WORKS

joeworks_lazyman_black_calf01.jpg スーツ・ジャケットスタイルの幅が広がるオーダーシューズ、JOE WORKSのMTM(メイドトゥメジャー)、レイジーマンの革靴をご紹介します。レイジーマンは、アッパーと同素材のイミテーションのシューレースが付いたサイドエラスティックシューズです。

レイジーマンのルーツは、イギリスのジョージクレバリーの顧客だったウィンストン・チャーチルの「戦時中に脱ぎ履きしやすい靴が欲しい」というリクエストで作られたビスポークシューズがモデルと言われています。実際に着脱はとても楽で、シューレースを結ぶ必要がないのは勿論、脇のゴムが伸びるのでスムーズに脱ぎ履きができます。 お仕事柄、靴の脱ぎ履きが多い方にはレイジーマンはおすすめです。レイジーとは怠け者という意味があり、エレガントな革靴ですが、楽に履くことができるという意味でレイジーマンという名前が付けられています。ローファーのように脱ぎ履きが容易でありながらエレガントな雰囲気を持つレイジーマンの革靴は、 ドレッシーなタイドアップスタイルから、スポーティーなジャケットスタイルまで合わせられます。

当店でオーダーいただいたお客様のJOE WORKS レイジーマンを例に、レイジーマンの特徴やデザインの魅力についてご紹介します。

レイジーマンの基本デザイン

先ずはレイジーマンの革靴の基本デザインを当店でオーダー頂いたJOE WORKSのレイジーマンの仕上がり事例動画を交えてご紹介いたします。レイジーマンの特徴的なデザインはイミテーションのシューレースとサイドエラステックです。以下、それぞれの特徴についてお話しさせて頂きます。

高級感のある革紐

joeworks_lazyman_black_calf03.jpg イミテーションのシューレースはアッパーと同じ革が用いられます。高級感があるのに加え、クリームを入れて磨くと艶が出るのでとてもエレガントです。更に結び目がないのでスタイリッシュな印象です。

サイドエラスティック

joeworks_lazyman_side_elastic.jpg履き口の両脇にゴムを用いていますが、外から見えないように細い4枚の革で隠されています。これによりエレガントな雰囲気が保たれ、結果としてレイジーマンの特徴的なデザインのひとつになっています。

JOE WORKSのレイジーマンの特徴

世の中には既製品からオーダーまで様々なメーカーのレイジーマンがあり、メーカーごとに特徴があると思います。 ここでは、一例として当店で取り扱いのあるオーダーシューズ、JOE WORKSのレイジーマンの特徴についてお話しさせて頂きます。

手仕事

joeworks_lasting.jpg JOE WORKSのオーダーシューズはマシンメイドのグッドイヤーを基本にしつつ、必要な箇所に手仕事を入れています。一例をあげるなら「つり込み」です。革靴の製造工程において木型に対して革をつり込むという作業がありますが、お客様の足型に合わせて調整した木型をしっかり再現する為に機械でつり込みをした後、ペンチを使って手作業で細部のつり込みを行っています。機械では不可能な細かな凹凸まで再現することで履き心地の向上に繋がります。※手仕事への拘りについての詳細はこちら

流麗なフォルム

joeworks_lazyman_black_calf02.jpg手作業でつり込みを行うと、細かなカーブや繊細な線の繋がりなど、木型本来の美しい造形が再現できます。サイドがキレイに立ち上がった美しい流線型の立体的なフォルムはエレガントなレイジーマンを引き立ててくれます。

シームレスヒール

joeworks_lazyman_griffe_black04.jpg 踵は革と革のつなぎ目がないシームレスヒールになっています。 靴の製法上、踵部分で革と革を縫い合わるので継ぎ目が入ることが一般的ですが、レイジーマンのエレガントなバックスタイルを表現する為にビスポークで用いられる意匠を取り入れています。シームレスヒールで靴を製作するには、革のつり込みを手作業で行う必要がある為、手間と時間を要します。生産効率を考慮すると既製品には取り入れにくいかもしれませんが、その人の為だけに作るオーダーならこういったマニアックなディテールも取り入れられます。

イミテーションフルブローグ

joeworks_lazyman_black_calf04.jpg JOE WORKSのレイジーマンのデザインは、イミテーションフルブローグがベースになっています。一般的なフルブローグはウイングチップの「w」のところで革を重ねて、つま先とアッパーを別パーツで作ります。一方、イミテーションフルブローグはつま先とアッパーを1枚の革で作成し、ウイングチップの「w」の模様をステッチで表現します。革の継ぎ目(切り替え)がないので足馴染みがよく、柔らかな履き心地が味わえます。また、イミテーションフルブローグの場合、ケアがしやすいのも利点です。革の継ぎ目が少ないので靴クリームが満遍なく行き渡り、ムラなく塗り込むことが出来ます。

オーダーならではのデザイン変更とディテールについて

あるものの中から選ぶのが既製品ですが、オーダーならデザインやディテールを好みに合わせて変更することができます。好みは千差万別ですので、ご参考までに当店でオーダーを承ったレイジーマンの作成事例をご紹介させて頂きます。

トゥデザイン セミブローグ

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JOE WORKSのレイジーマンのオーダーシューズはイミテーションフルブローグを基本デザインとしていますが、トゥデザインの変更が可能です。こちらはセミブローグに変更した作成事例です。ビジネスシーンで周囲との違いを何気なく強調したい「華が求められる」場にはおすすめです。

トゥデザイン ダイヤモンドキャップトゥ

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こちらはダイヤモンドキャップトゥです。一般的なトゥデザインではなく、ビスポークシューズで見られるデザインです。キャップトゥのシンプルさとウイングチップの装飾性がミックスされた個性的なデザインです。クラシックなスーツスタイルの足元に華を添えるのにおすすめのデザインです。

トゥデザイン プレーントゥ

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続いてはプレーントゥの作成事例です。私の記憶だと、プレーントゥのレイジーマンはエドワードグリーンで見たことがりますが、他ではあまり見かけない珍しいデザインです。こちらはシャークレザーを使用したプレーントゥのレイジーマンです。個性的な革なのでシンプルなデザインと好相性です。革との相性を考慮してデザインを変えられるのもオーダーの醍醐味です。
※JOE WORKSのオーダーレイジーマンは他のトゥデザインにも変更可能です。

メダリオンの有無とデザイン

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メダリオンの有無とデザインをカスタマイズした事例です。トゥデザイン同様、革靴全体の印象が変わると思いませんか?こうして見るとつま先の表情は靴の顔かもしれませんね。当店の場合は、店頭にあるサンプルをご覧いただきながらイメージを膨らまされるお客様がほとんどです。

穴飾り

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こちらはアッパーの穴飾りとヒールの切り替えを無くした作成事例です。フルブローグデザインから一転、シンプルでスッキリした印象に仕上がります。既製品で好みのデザインが見つからない場合でも、オーダーならこのようなデザイン変更も可能です。

コンビネーション

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異素材やカラーのコンビネーションの組み合わせを考えるのも楽しいですよね。コンビネーションシューズと言えばブラック×ホワイトの「スペクテイターシューズ」が有名で、既製品のブランドであればスコッチグレインやリーガルなどでご覧になった方もいらっしゃると思います。こちらはカーフとエレファントレザーの異素材コンビネーションです。色や素材の組み合わせを好みに合わせて自由にセレクトできるのもオーダーならでは。JOE WORKSのオーダーシューズの場合、他にもスエードやシャークレザーなど、様々な素材でコンビネーションを楽しむことができます。

アウトソール(底材)レザーソールかラバーソールか

joeworks_leather_sole.jpgjoeworks_lazyman_black_calf06.jpg

レイジーマンに限らず革靴のアウトソールの種類はレザーとラバーがあります。ドレスシューズの王道であるレザーソールは通気性に優れているので長時間履いても足が蒸れにくい利点があります。反面、水に弱く、雨天で履くと靴底から雨が染み込んでくることもあるので雨の日にはレザーソールの革靴は履かない人もいます。一方、ラバーソールはグリップ力が高く雨天でも安心して履くことができます。雨の日に履く機会が想定される場合は機能性の高いラバーソールもおすすめです。好みもありますが、利用シーンに合わせて選択してみてはいかがでしょうか。

メリーシート

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既製品の場合は修理対応になるケースがほとんどですが、オーダーならレザーソールの前半分にメリーシートを貼るアレンジも可能です。メリーシートとは、靴底に張る薄いゴムのことを言います。接地面のみにシートを張ることでレザーソールの雰囲気を残しつつ、グリップ力が高まり、且つ、雨の染み込みを防ぐことができます。レザーソールの革靴を全天候型でお召し頂く場合にはおすすめの仕様です。

ヴィンテージスチール(トゥスチール)

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ヴィンテージスチールとはつま先の裏側に取り付ける金具のことです。つま先部分の摩耗を減らす役割があります。歩いている時にふとした拍子に靴のつま先を地面で削ってしまうことがありますよね?ヴィンテージスチールはそういった摩擦による擦り減りから革靴を守ってくれます。また、ヴィンテージスチールを付けると滑りやすくなるとご心配の方もいらっしゃるかもしれませんが、つま先に付ける小さな金具なので滑りやすくなることはありませんのでご安心ください。

革靴をエレガントに見せるピッチドヒール

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ピッチドヒールとは、先に向かってヒールが細くなる仕様で、通常のヒールより細くすることでエレガントで上品な雰囲気を作り出しています。極端な例ですが、女性のハイヒールに似た感覚で、細いほどエレガントで艶っぽく見えますよね?それと同じ効果を紳士の革靴で表現することができます。

オーダーならではの革と色の自由な組み合わせ

レースアップシューズのドレッシーさとローファーのスポーティーさを持ち合わせたレイジーマンはコーディネートの振り幅が広いのが魅力です。クラシックなスーツに合わせるならブラックのボックスカーフのレイジーマンでエレガントなスタイルを。スーツスタイルに華を添えるなら異素材のコンビネーションを。そして、シボ革のレイジーマンはジャケットスタイルなどスーツほどかしこまりすぎない装いにも対応できます。服装に合わせてアレンジできるのもオーダーの魅力です。

オーダーシューズ レイジーマン仕上がり事例

ワインハイマーボックスカーフ

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ホーウィン ハッチグレイン

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シャークレザー

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ウォータープルーフ(撥水)レザー×エレファントレザー コンビネーション

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アノネイ グリフレザー

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レイジーマンこそオーダーで

幅が狭くて指が当たる、甲が窮屈で履いていると痛いなど、足に合わない革靴を履いた時に感じる違和感は人それぞれです。特にレイジーマンの場合は紐で調整することができないので、既製品では合わない方も多いのではないでしょうか。当店のオーダーシューズは、お客様の足をメジャーで採寸させて頂いた後、試着サンプルをお試しいただいた上で履き心地をお伺いして入念にフィッティングを行います。お一人お一人の足型の特徴に合わせてお作りし、安心してお履き頂けるように心掛けております。左右サイズ違いでお作り頂くことも可能です。既製靴が足に合わないとお悩みの方は勿論、レイジーマンをご検討の方は是非お気軽にお問い合わせくださいませ。 ※当店のオーダーシューズの詳細についてはこちらでご案内しております。

小川

お客様のお話をじっくりお伺いさせていただき、ご要望にお応えできるように努めております。オーダーメイドの製作のみならず、スタイリングやコーディネートのお手伝いをさせて頂くことで、お一人お一人の魅力引き立つファッションをお楽しみいただくことが一番の喜びです。是非、お気軽にご相談、お問い合わせください。

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