JOE WORKS受注会レポート(2025年7月26日・27日開催)

JOE WORKS

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2025年7月26日(土)・27(日)にJOEWORKS代表の駒澤氏をお招きしての受注会を開催しました。当日はお客様へのご提案からフィッティングまでを駒澤氏にお願いしました。これまでの受注会では早々に予約枠が埋まり、折角ご参加のご連絡をいただいてもご要望にお応えできないこともあった為、今回も2日開催としてご予約枠を大幅に増やして皆様をお迎えしました。前回、前々回に続きJOEWORKSオーダーシューズ受注会にお越しいただいたお客様や優先案内をご希望のお客様の他、当店でスーツなどをオーダーのお客様で受注会にお越しになるのは初めてという方など、多くのお客様にご来場いただけ大盛況の受注会となりました。その様子をたくさんの画像を交えてご紹介いたします。少しでも受注会当日の熱気を感じていただくことができれば幸いです。

JOE WORKS受注会を開催する理由

当店では受注会以外でも、常時、JOEWORKSのオーダーを承っております。サンプルも常設してオーダーいただける体制を整えている中、何故、当店で受注会を開催するのかをお話します。根底にあるのが少しでも多くの方にJOEWORKSの革靴の良さをお伝えしたいという想いです。今まで受注会以外でご注文をいただいたお客様には現状を駒澤氏に直接確認いただくことで、履き心地の向上のためのお手伝いをしたいと思っています。実際にお履きになり感じたことを作り手に直接お話しいただくことで、更なる履き心地の向上にも繋がると考えています。そして、まだJOEWORKSの靴を履いたことがない方には、このようなイベントを開催することで知っていただくきっかけになればと考えています。このような想いの下、当店ではJOEWORKS代表の駒澤氏をお招きしての受注会を定期的に開催しております。

JOE WORKS受注会にご来場いただくメリット

最大の利点はオーダーをご検討いただく中での不安や疑問点を駒澤氏に直接ご質問いただけることです。疑問点が解消するのは勿論、作り手の顔が見えることや対話の中から靴作りへの考え方や真摯な姿勢を知っていただくことはお客様の心の安心感に繋がります。生産背景を含めた靴作りのストーリーを体験いただくことで、お客様だけの為にお作りするJOEWORKSの革靴がより特別な存在になります。

I様

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受注会に何度もお越しいただいているI様が、今回はシングルモンクをご検討されました。 革の選択肢として、ユタカーフやアルパインと並び、ベビーバッファローもご紹介しました。ベビーバッファローは、インパラのような自然なシボが特徴で、水に強いというメリットがあります。 実はこの革、サンプルの製作後、イタリアやフランスのタンナーに発注を試みたものの、生産できないと断られていました。しかし、2年後に改めて問い合わせたところ、生産が可能になったとの返事があり、2025年5月、ようやくお客様にご案内できるようになったのです。 このような裏話を知ることができるのも、受注会ならではの特別な体験です。

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アルパインを使用したブーツのサンプルをご覧いただきました。アルパインは雨に強く、艶のあるドレッシーな雰囲気がビジネスシーンにも使いやすい革です。 最終的には、お客様がすでにユタカーフの靴をお持ちで、「雨に強く、傷がつきにくい」「メンテナンスが楽で履きやすい」と感じていらっしゃったことから、ユタカーフのブラックでシングルモンクをオーダーされることになりました。 駒澤氏からは、ユタカーフは伸びやすい革であるため、アッパーとライニングの間に補強芯を入れてお作りすることを丁寧にご説明し、より長く快適にお履きいただけるようご案内しました。

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モンクストラップのバックル受けは革製とゴム製のどちらかをお選びいただけますが、駒澤氏からそれぞれの特徴についてご説明しました。ゴム製は伸縮性があるため、脱ぎ履きがとても簡単です。一方、革製は伸縮性がないため、バックルのピンが本来の穴の位置まで届きにくく、脱ぎ履きがしにくくなることがあります。このような理由から、今回はゴム製をおすすめしました。

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横幅が細くスリムな足型をお持ちのI様には、ナローラストをご案内しました。 一般的なナローラストは横幅も狭く作られていることが多く、そのせいで指が当たってしまうケースが少なくありません。駒澤氏は、そのようなことを考慮し、幅を変えずに甲を抑え、ヒールカップを小さくする独自のラストを開発したことをご説明しました。この工夫により、指への負担を減らしながら、フィット感を最大限に高められることをお話しし、I様にもご納得いただけました。

F様

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優先案内希望にご登録いただき初めて受注会にお越しいただいたF様。オーダーをご検討されたきっかけは、お持ちのサントーニのダブルモンクが足に合わず、右足が窮屈で痛みが出ていたこと。そこで、事前にご希望を伺っていたダブルモンクのサンプルをご用意し、お持ちいただいた靴と見比べながら、細かな仕様のご要望を伺いました。今回は、アッパーはワインハイマーのブラック、ライニングにはシボのブラックをお選びいただきました。

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お持ちいただいたサントーニのダブルモンクは、キャップトゥの切り返しに2本のステッチが入っていました。同様の仕様をご希望でしたので、そのように製作することに。 また、ダブルモンクの羽根のカーブを緩やかにしたいとのご要望もいただき、可能な限り調整させていただきました。このような柔軟な対応ができるのも、ジョーワークスのオーダーシューズの魅力です。 モンクストラップのバックル受けには、脱ぎ履きが容易なゴム受けをご案内しました。

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駒澤氏による採寸とフィッティングを行いました。サイズ85のサンプルをご試着いただいたところ、左右とも幅がタイトで、土踏まずと右足の内側に当たりがありました。また、かかとに痛みも感じられるとのことでした。 次にサイズ9をお試しいただくと、全体的に履き心地は楽になったものの、かかとが抜けてしまうという状況でした。

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これらのフィードバックを元に、サイズ85をベースに調整することをご提案。左右の幅を出し、両足の外側を広げることで、土踏まずの当たりと履き口の広がりを抑えるようにします。また、かかとの痛みは甲の当たりが原因と考え、甲の高さを出すことでかかとの収まりを良くし、痛みを解消できることをご説明しました。

K様

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受注会以外でオーダーいただいたシューズのお引き取りで、K様にご来店いただきました。 お仕事で靴の脱ぎ履きが多いというK様のために、今回はネイビーのハッチグレインでレイジーマンをお作りくださいました。

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駒澤氏がフィッティングを確認したところ、甲の抑えも適切で、指先や踵にも違和感がないことを確認。お客様からは「足をぐっと掴んでくれる感覚があってすごく気持ちいい。ソールの返りがついてくれば走れそうなぐらいフィットしていてすごくいい!」という、大変嬉しいご感想をいただきました。このように、当店では受注会はもちろん、それ以外の機会でもお客様のライフスタイルや足の特徴に合わせて、最適な一足をご案内しています。

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次回はローファー系のオーダーをご検討中とのことでしたので、当日はタッセルローファーとコインローファーのサンプルをご用意しました。実際に履き比べていただきながら、駒澤氏からそれぞれの特徴についてご説明しました。タッセルローファーは甲を「点」で押さえるデザインである一方、コインローファーはより広い「面」で足全体を支えるため、足当たりが優しいという違いをお話ししました。

D様

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前回オーダーいただいたシューズのお引き取りのため、D様にご来店いただきました。 お渡ししたシューズをご試着いただいたところ、「今まで内羽根の靴は小指が当たってしまい足に合うものがなかったけれど、今回の靴は全くそんなことがない」と、大変嬉しいご感想をいただくことができました。

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ご来店いただいた際、お履きのシューズの革が裂けていることについてご相談をいただきました。 革が裂ける原因はいくつかありますが、その一つに「足幅に合わない靴を履き続けること」が挙げられます。無理に履いていると革に余計な負担がかかり、傷んで裂けてしまうことがあるため、サイズ選びの重要性についてもお伝えしました。

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最後に駒澤氏からは今後のメンテナンスについてご説明させていただきました。羽根が閉じてきた際には、土踏まずのインソールを交換して調整することや、グッドイヤー製法の靴は中底が沈むことで履き心地が変わる場合があるため、その際は再調整も承ることをご案内しました。

O様

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前回の受注会でオーダーいただいたシューズのお引き取りでご来店いただきました。ローファーは、足の甲がしっかりと抑えられていることが大切です。そのため、今回は特に甲のフィッティングを念入りに確認してお作りしました。 ご試着いただいたところ、甲の緩さもなく、足が適切な位置に収まり、痛みも感じないことを確認し、ご満足いただけました。

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次回はブーツのオーダーをご検討されていることをお伺いしていましたので、当日はブーツのサンプルをご用意してご試着いただきました。

K様

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今までに2足オーダーをいただいているK様。3足目は前回に続き受注会でオーダーいただきました。以前お作りいただいたシューズのメンテナンスでご来店いただいた際に3足目は受注会でJOE-06でエプロンフロントダービーのオーダーをご検討中とのお話をお伺いしていました。シンプルなモカにしたいけどどこにも売っていないとお聞きしていましたので、受注会当日はエプロンフロントダービーのサンプルをご用意し、アッパーのモカ縫いのバリエーションについてもご案内させていただきました。

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お客様からイメージ画像を見せていただきながら仕様について細部に渡るまでご要望をお伺いしました。その場でスケッチを作成し、お客様にご確認いただくことで、イメージのずれがないよう丁寧にヒアリング。作り手と直接じっくりとお話しいただけるのは、受注会ならではの大きな魅力です。

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「シンプルなモカにしたい」というコンセプトに基づき、以下のような仕様に決定しました。 モカ縫いのステッチは1本にしてすっきりとした印象に。シューレースを通すハトメは金具を裏側に装着する裏ハトメを採用しました。履き口のデザインは、サンプルにあったステッチをなくし、ヒールの革の継ぎ目は標準仕様の革を一枚当てるものからドッグテールに変更。極力装飾を排した、ミニマルなデザインをお選びいただきました。

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ブラックのスムースレザーをご希望でしたので、ワインハイマーとシャトーブリアンのブラックをご紹介させていただきました。同じブラックでも、革のメーカーや種類によって色合いが異なります。ワインハイマーはより黒味が強く、一方、シャトーブリアンは元々上質ですが、ここ最近さらに革質が良くなっているといった、作り手だからこそ知りうる貴重な情報をお伝えしました。そうしてじっくりご検討いただいた結果、シャトーブリアンをお選びいただきました。

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前回お作りしたシューズはサイズ75をベースに、ソックライニングで調整しました。今回は、試しにワンサイズ下のサイズ7をご試着いただきましたが、捨て寸が少なくタイトだったため、前回と同じサイズ75をベースとすることに。 前回のシューズは、中底が沈んだ際に前半分のフィット感を高める調整を承りました。そのため、今回は最初から前半分のソックライニングを追加して調整することをご案内しました。

K様

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毎回受注会にお越しくださるK様。先ずは前回の受注会でオーダーいただいたチェルシーブーツの仕上がりをご確認いただきました。お客様からは「痛くなることが想像できないほど履き心地がいい!」という大変嬉しいご感想をいただきました。駒澤氏からは、シャトーブリアンは柔らかいので革が馴染んで緩みが出てきたらインソールで調整させていただくことをお伝えしました。

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「カジュアルなスタイルに、きれいな靴を合わせたい」というご希望から、今回はコインローファーとタッセルローファーをご検討いただきました。 駒澤氏から、定番のJOE06ローファーと、新作の芯なしモデルのタッセルをご紹介しました。 多くの芯なしシューズはアンライニング(裏地なし)で作られていますが、柔らかすぎて歩きにくいことがあります。そこで、ジョーワークスの芯なしモデルは、裏地を残すことで適度な保形性を持たせ、柔らかな履き心地とリラックスした雰囲気を両立させています。 K様にもお試しいただき、その快適さを実感していただきました。

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じっくりとご検討いただいた結果、デザインはJOE06のペニーローファーに決定しました。 革は、ドレスとカジュアルの両方に使いやすいブラックスエードをご検討されていましたが、「せっかくオーダーするならデザインに一工夫が欲しい」というご要望をいただきました。 そこで、ジョーワークスのインスタグラムをご覧いただきながら、デザインと仕様について駒澤氏とご相談。最終的に、ブラックスエードのボディにアッパーをヌバックのクロコにするコンビネーションスタイルをお選びいただきました。

S様

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優先案内希望にご登録いただき初めて受注会にお越しいただいたS様。事前にローファーをご検討とお伺いしていたので当日はJOE-0のフルストラップローファー、JOE-1のペニーローファー、JOE-6のペニーローファーのサンプルをご用意し、デザインとラストの種類をひと通りご案内しました。

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お客様からは「小柄な体型なので、靴が悪目立ちせず、ブラック系のパンツに合わせられるもの」というご要望をいただきました。そこで、まずはブラック系の革を中心に、バッファロー、アルパイン、ミュージアムカーフなど、様々なバリエーションをご紹介しました。駒澤氏からは、バッファローは場所によって筋が入るため、そこを靴の後ろに使うと面白い表情になるなど、作り手ならではの視点も交えてお話させていただきました。 最終的には、お持ちの小物をブルー系で揃えていらっしゃることから、ネイビーのミュージアムカーフを使ったJOE-1のコインローファーをお選びいただきました。

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お客様の足は、足長が65で、横幅はしっかりあるものの、つま先側の甲が低いという特徴をお持ちでした。 まず、サイズ65のサンプルをご試着いただくと、足長は合うものの、左右とも幅と甲がタイトでした。歩くと踵に痛みがあり、親指にも当たりがあるとのことでした。駒澤氏からは、踵の痛みは甲に押されて足が適切に収まっていないことが原因であること、また親指に当たりがあるのは、つま先側の甲が薄いことで隙間ができ、深いシワとなって歩くたびに当たるためだとご説明しました。次にサイズ7をお試しいただくと、幅は問題ないものの、甲が当たり、踵が緩いという状況でした。

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既製靴ではサイズ7を選ぶしかないところですが、今回はサイズ65をベースに甲と幅を補正する方法をご提案。お客様の足の悩みを解決し、ぴったりの一足をお作りいたします。

H様

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以前、当店でコートをオーダーくださったH様が、今回初めてジョーワークスの受注会にお越しくださいました。夏の休日はショートパンツにスニーカーを合わせることが多いH様は、別の選択肢としてローファーをご検討されていました。ちょうどクロケット&ジョーンズのボストン(コインローファー)の購入を検討していたタイミングでジョーワークスの受注会を知り、「価格が変わらないなら、オーダーする方が良い」と感じてご来店くださったとのことです。

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ローファーを履いたことがないとのことで、「どんな靴なのですか?」とご質問をいただきました。 駒澤氏から、ローファーと紐靴の違いを比較しながらご説明しました。 紐靴が羽根の開閉やシューレースでフィット感を調整できるのに対し、ローファーは羽根が閉じた状態のデザインのため、甲の押さえが何よりも重要になります。また、グッドイヤー製法のローファーは、新品時はソールが硬くかかとが抜けやすいものの、履き込んでソールの返りがついてくれば、かかとの収まりがよくなり、足に馴染んでくることを丁寧にお伝えしました。

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お客様からは「ショートパンツに合わせやすい、ノーズの短いデザイン」というご要望をいただきました。 そこで、つま先がほんのり丸いJOE-1、カジュアルなラウンドトゥのJOE-6、そしてより軽快な印象の芯なしモデルという3種類のラストをご紹介。JOE-6はクロケット&ジョーンズのボストンより丸く、ボストンはJOE-1に近いドレスラストであることなどを、履き比べていただきながらご説明しました。最終的にデザインはJOE-6のペニーローファーをお選びいただきました。

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革はスムースレザーからシボ革まで幅広くご紹介し、最終的にはブラウンのアリゾナというシボ革のダークブラウンに。底面はビブラムの2055をお選びいただきました。

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お客様からは、今までどんな靴を履いても小指が当たり、ひどい場合は穴が開くほどだと伺いました。採寸では特にその辺りに注意し、お客様の足型の特徴を確認しました。 採寸後、スムースレザーとスエードのフィッティングサンプルをご試着いただきました。異なる素材を試していただくことで、より正確な当たり具合を把握することができます。 どちらのサンプルも甲に当たりがあったため、調整することになりました。

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念のため、レースアップのサンプルもお試しいただき小指の当たりを確認したところ、問題はありませんでした。 この結果から、今回は甲のみを調整してお作りいたします。

O様

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受注会に何度もお越しいただいているO様は、今回はジョッパーブーツをご検討でした。受注会当日はお手持ちのタニノクリスチーのジョッパーブーツをご持参になり、それと雰囲気を変えてオーダーしたいとご要望をいただきました。お持ちいただいたブーツは今では見かけなくなった希少な逸品でお客様と駒澤氏との間で靴談議に花が咲きました。

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インスタグラムをご覧いただきながら、どのようなデザインにするかをじっくりとご相談いただきました。ジョッパーブーツのベルトについて、お客様から「回し方を変えたい」というご要望をいただきました。ジョーワークスのジョッパーブーツはベルトを前に回して留めるデザインが基本ですが、今回はご要望に合わせて後ろに回して留めるデザインに変更。このような柔軟な対応ができるのも、ジョーワークスのオーダーシューズの魅力です。

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革はエレファントをご検討です。エレファントは一から色を付けていくのでお好みのカラーにある程度は調整が可能です。青味のあるグレーのご要望をいただいたので色味の調整を行います。 バックルのカラーもいくつかある中から、革との相性を考え、薄いゴールドをお選びいただきました。 さらに、底面にはビブラムの2870を採用。このように、駒澤氏と直接お話しいただきながら、細部にわたるこだわりを反映できるのは、受注会ならではの楽しみです。

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ご注文内容が決まり、ひと段落したところで、お時間が許す限り他のサンプルもご覧いただきました。 フルハンドラインと9分仕立てのサンプルを手に取り、興味深くじっくりとご覧になっていました。駒澤氏からは、最近注文が増えているバッファローレザーの独特な風合いについてもご説明しました。 このように、普段店頭にはない様々なモデルや革を直接ご覧いただけるのが、受注会の大きな魅力です。

H様

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優先案内にご登録いただき、今回初めての受注会にお越しくださったH様。 普段からオリエンタルやクロケット&ジョーンズを愛用されているH様は、初めてのオーダーシューズとしてエプロンフロントダービーかタッセルをご検討でした。 当日は、アッパーのモカ縫いのバリエーションまでご覧いただけるよう、サンプルをご用意しました。

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ジョーワークスのエプロンフロントダービーには4アイレットと5アイレットのモデルがあり、5アイレットの方がより落ち着いた雰囲気を持つことをご説明しました。また、JOE-0とJOE-1のラストの違いについても、サンプルを実際に手に取っていただきながらご案内しました。じっくりとご検討いただいた結果、JOE-1のラストをベースに、5アイレット、そしてスキンステッチのエプロンフロントダービーをお選びいただきました。

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今回は、ハッチグレイン、アルパイン、バッファロー、アリゾナ、ユタカーフなど、シボ系の革を幅広くご紹介しました。駒澤氏からは、スキンステッチが映えるハッチグレインが特におすすめだとお伝えしました。 お客様はダークカラーのパンツやスーツをお召しになる機会が多いことから、お手持ちのスーツの色を伺い、生地サンプルに革を合わせながら、ライトブラウンやバーガンディーのコーディネートを検討。最終的に、ほどよい明るさのブラウンであるハッチグレインの「SIENNA」をお選びいただきました。

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駒澤氏が採寸を行ったところ、右足が若干小さいことがわかりました。お客様は小指が当たりやすいため、普段は既製靴をワンサイズ上でお履きになっているとのことでした。 普段オリエンタル(US95)やクロケット&ジョーンズ(UK95)を履いているH様に、JOE-1のサイズ9はUK85とほぼ同サイズであることをお伝えし、フィッティングサンプルをお試しいただきました。 ご試着いただいたところ、「革が噛んで親指に当たる」とのご指摘をいただきました。フィッティングを確認した結果、幅がタイトなために革が横に引っ張られているのが原因だと判明。そこで、幅と甲出しの調整を加えてお作りすることをご提案しました。

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お客様からレザーソールのメンテナンスについてご質問をいただきました。 駒澤氏から、びしょ濡れになった際に乳化性クリームを入れる程度で、基本的には特別なメンテナンスは必要ないことをご説明しました。また、レザーソールの滑りについても言及し、色を入れると滑りやすくなる一方で、色が剥げてくると滑りにくくなることをお伝えしました。 その結果、ナチュラルカラーのレザーソールをお選びいただきました。

S様

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優先案内にご登録いただき、今回初めての受注会にお越しくださったS様。 脱ぎ履きが多い時でもすぐに履けるように、また車の運転が楽になるようにと、ローファーをご検討されていました。ドライビングシューズほどカジュアルになりすぎない、というお考えもお持ちでした。フルストラップローファーとタッセルをご紹介し、デザインはJOE-0のフルストラップローファーをお選びいただきました。

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手入れしながら革の経年変化を楽しみたいというお客様のご要望から、ムラ染めが特徴のミュージアムカーフをご紹介しました。ジョーワークスでは以前からイタリア・ゾンタ社のミュージアムカーフを扱っていますが、今回は新たにイルチア社のRADICA(ラディカ)をご用意しました。このRADICAは、使い込むほどに味わいと深みのある艶が増すのが特徴です。 S様にもこの革を気に入っていただき、イルチアのRADICAでオーダーを承りました。

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お客様の足の採寸を行ったところ、足長は標準的で、甲がやや高めであることが分かりました。 普段お履きの靴のサイズは、エドワードグリーンが8、ジョンロブが85とのことでしたので、フィッティングサンプルもサイズ8と85をお試しいただきました。 どちらかというとサイズ8の方が足に合うことをお伝えしましたが、「ご自身の背丈に対して足が小さく見えるため、足を大きく見せたい」というS様のご要望を伺いました。 そこで、サイズ85をベースに、甲の補正を加えてお作りすることをご提案しました。

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お客様から、トゥスチールについて「滑るものと滑らないものの違いは何ですか?」とご質問をいただきました。 駒澤氏から、金具自体の違いではなく、ソールの返りが関係していることをご説明しました。新品時はソールが硬く、歩くときにつま先が地面に接地しやすいため、滑ることがあります。しかし、履き込んでソールに返りがついてくると、つま先が地面に接地することが減り、滑りにくくなります。 この違いをご理解いただき、安心してトゥスチールをお選びいただきました。

受注会ではJOE WORKSの全てのラストと多くのデザインバリエーションがご覧いただけます

受注会ではJOEWORKSの全ラストのデザインサンプルを数多くご用意しました。フィッテイングサンプルは4ハーフ(22.5㎝)~10ハーフ(28.5㎝)まで取り揃えていますので、サイズ選びでお悩みの方にも十分に対応させて頂けます。

6回目となる今回は前回に続き2日間の開催となり、大変多くのお客様にご来場いただけ大盛況の受注会となりました。ご来場くださいましたお客様、本当にありがとうございました。また、今回もオープンの11時から2日間とも休憩なしでご対応いただきましたJOEWORKSの駒澤様、ご協力ありがとうございました。皆様に心よりお礼申し上げます。

JOE WORKS受注会優先案内のご登録について

優先案内希望にご登録いただきましたお客様には、受注会開催の準備段階で事前に候補日を幾つかご連絡させて頂きます。お客様のご都合の良いお日にちをお伺いした後、可能な限りご都合に合わせて開催日を調整させて頂きます。その後、正式に開催日が決まりましたら再度ご連絡を差し上げ、優先予約を承ります。優先案内にご登録のお客様と顧客様にご案内した後、当店のホームページとSNSで受注会開催の告知を行い一般のお客様のご予約を承りますので、その時点で予約枠が埋まってご希望に添えない場合もございます。当店では常時優先案内希望を承っておりますので、ご興味がございましたら是非ご登録くださいませ。

ジョーワークスのオーダーシューズについて

当店ではジョーワークスの駒澤氏をお招きしての受注会を定期的に開催しておりますが、受注会以外でも、オーダーは常時承っております。店頭にはデザインサンプルとフィッテイングサンプル、革見本を常設しております。また店頭にないサンプルについては取り寄せでご用意することも可能でございます。どうぞお気軽にご覧くださいませ。

小川

お客様のお話をじっくりお伺いさせていただき、ご要望にお応えできるように努めております。オーダーメイドの製作のみならず、スタイリングやコーディネートのお手伝いをさせて頂くことで、お一人お一人の魅力引き立つファッションをお楽しみいただくことが一番の喜びです。是非、お気軽にご相談、お問い合わせください。

JOE WORKS受注会レポート(2025年7月26日・27日開催)

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ブルージャケットに映えるネイビースエードタッセルローファーのオーダー事例

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ブルージャケットに映えるネイビースエードタッセルローファーのオーダー事例

JOE WORKS受注会レポート(2025年1月25日・26日開催)

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お仕事でドクターにお会いになる時に使えるオンオフ兼用のチェルシーブーツとチャッカブーツ

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スーツに合わせてお仕立ていただいたブラウンのレイジーマン

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ワインハイマーのブラックでオーダーいただいたカジュアルなセミブローグ

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JOE WORKS受注会レポート(2024年7月20日・21日開催)

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オーダーシューズ イミテーションフルブローグの特徴と魅力

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JOE WORKS受注会レポート(2024年1月28日開催)

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フルブローグとセミブローグの違いは?デザインの特徴や種類をご紹介

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レイジーマンの革靴はビジネスにもおすすめ。オーダーシューズならではの特徴や魅力をご紹介

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JOEWORKS受注会レポート(2023年7月30日開催)

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好みの革や色で作る理想のオーダーブーツ

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JOE WORKS受注会レポート

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JOE WORKS 代表 駒澤氏へインタビュー『ジョーワークスの真摯なモノ作りの姿勢』

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