ビジネススーツの基本カラーのグレースーツはネイビースーツ同様の安心感があり、 着る場面を選ばず幅広く活躍するスーツです。 反面、シンプルなスーツゆえの着こなしの難しさがあり、変化に乏しい無難なスーツスタイルに陥りがちです。 ビジネススーツである以上、奇をてらったスーツスタイルは必要ないですが、 折角なら新鮮さを感じるグレースーツの着こなしを楽しんで頂けたらと思います。 では、今を感じるグレースリーピースの着こなしとは何でしょうか?
グレースリーピースの着こなし 差のつくテクニック
遠目に無地に見えるシャドーチェックを選ぶ
グレンチェックなどの英国伝統柄のスーツは、クラシック回帰の今の潮流を象徴するスーツですが、 その柄の強さから、仕事で着るのに不安を感じる方も多くいらっしゃると思います。 そこでベストアンサーとなるのが、シャドー柄のグレンチェック。 厳密に言うとシャドー柄とは織りで柄を表現したもののことですが、 広義に解釈し、同色系のコントラストを抑えた柄を含めてご理解ください。 遠目には無地ですが、近寄ると柄が浮き出て見えるのでクラシック回帰の気分を味わえ、 ビジネスの装いにさり気なく旬の要素を盛り込むことができます。
躍動感のあるメランジ素材を選ぶ
白っぽくネップのような表面変化が表れる杢糸使いのスーツ生地は濃淡違う色が混じっているので、 無表情になりがちなグレースーツに躍動感を与えてくれます。 杢糸使いの生地は柄が馴染んで見えるので、シャドー柄のグレンチェックがさらに控えめな印象になり、 エレガントなスーツスタイルを楽しむことができます。
グレースリーピース 装いのテクニック
近づくと気付く意外性が魅力 同色系、柄違いベスト
一見すると控えめな印象のグレーのスリーピースですが、よく見るとスーツはシャドー柄のグレンチェック、 ベストはハウンドトゥースという遊び心がスリーピースに洒落感を与えてくれます。 グレーで統一して控えめながらも威厳さを表しながら、よく見れば柄違いという意外性が人目を惹き付けます。
柄×柄でアクセントをつけて躍動感を演出
グレースーツはフォーマル度が高いので良くも悪くも無難に落ち着きますが、 懐が深いスーツゆえ、着こなしのテクニック次第で色々な表情を見せてくれます。 ここではロンストのシャツ×花柄のジャカードタイという柄を重ねるコーディネートをご紹介します。 シャドー柄のグレンチェックは躍動感があるスーツに仕上がりますが、どちらかと言えば無地ライクなので、 Vゾーンに強い柄(大柄)のシャツ&タイをセレクトするとバランスが取れます。
Bespoke Suit(オーダースーツ)スタイリング詳細
Bespoke Suit (オーダースーツ) : fabric by DRAPERS (ドラッパーズ)
Bespoke Vest (オーダーベスト) : fabric by DRAPERS (ドラッパーズ)
Shirt : LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)
Tie : FRANCO BASSI (フランコバッシ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)