ビジネスマンの方なら誰もが必ず一着は持っているであろうアイテムが、 大定番のネイビージャケットではないでしょうか。 ならではの安心感やコーディネートのしやすさなど、ネイビージャケットには多くの長所がありますが、 反面、定番ゆえの難しさというものがあるように思います。 それがコーディネートです。 勿論、色々なスタイルが楽しめるのですが、シンプルなアイテムほど新しさを表現するのが難しくて、 良くも悪くも無難に纏まってしまいがちではないでしょうか。 今回はネイビージャケットで作るモダンなビジネススタイルについてお話しさせて頂きます。
ネイビージャケットで作るモダンなビジネススタイル
ネイビージャケットはダブル&メタルボタンが新しい
ジャケットのデザインは全体の印象に一番大きな影響を与える為、先ずは今の流れを知ることが重要です。 今、メンズのドレススタイルの傾向は英国的なクラシック回帰の方向に向かっているので、 伝統的なスリーピースやダブルブレストのジャケットが注目されています。 そんなクラシックの気運をダブルのネイビージャケットで取り入れてみるだけでも鮮度がアップします。 さらに、クラシックなスタイルが戻ってきているので、スポーツジャケットの正統的なスタイルである メタルボタンのブレザーが新鮮に映ります。 定番と言われるネイビージャケットにも時代に即した変化や流れというのは確実に影響してきますので、 そういった要素をさり気なく取り入れてみると時流を捉えたお洒落が楽しめると思います。
ナポリのサルトを彷彿させるワイドラペル&低いゴージ
これはネイビージャケットに限ったことではなくジャケット全般に言えることですが、 今、ジャケットはワイドラペル&低いゴージが断然に新しいです。 従来のワイドラペル&高いゴージのモダンさの強いスタイルから、 ナポリのサルトを思わせる、よりクラシックなスタイルへと変化しています。
パンツが変わればお洒落が変わる
どこかで聞いたような言葉ですが、これは本当のことだと思います。 ネイビージャケットの王道スタイルと言えば、グレースラックスとの組み合わせですが、 それをブラウンスラックスに変えてみると、それだけでも印象は激変します。 ウールスラックスの安心感はそのままに、モダンな薫りを注ぎ込むことができるので、 是非、取り入れて頂きたいスタイリングです。
ヘリテージ感のあるシャツ&タイで攻めてみる
ヘリテージというのも今のファッションのキーワードのひとつです。 王道の白無地や青無地のシャツも勿論ありですが、新しさを表現するという意味では、 シャツ&タイにヴィンテージ感のあるものを選んでみるのがお薦めです。 1980年代のアーカイブ生地を焼き直したブラウンとグレーのマルチマルチストライプシャツに、 深いグリーンにレッドが効いたプリントタイの組み合わせには伝統や継承といった匂いが漂います。 ダブルのジャケットはVゾーンが狭いので柄×柄の組み合わせもキレイに纏まり、 ネイビージャケットの懐の深さを存分に味わうことができます。
Bespoke Jacket(オーダージャケット) スタイリング詳細
Bespoke Jacket(オーダージャケット) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
Bespoke Trousers(オーダーパンツ) : fabric by CHARLES CLAYTON(チャールズクレイトン)
Shirt : LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)
Tie : FRANCO BASSI (フランコバッシ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)