ジャケットスタイル、セットアップスーツなど、様々なビジネススタイルが市民権を得つつあります。 そんな時代に相応しい幅広い着こなしがお楽しみ頂けるオーダースーツをご紹介させて頂きます。 私がセレクトした生地は通年着られるカバートクロス。スーツスタイルからジャケットスタイルまでご活用頂けるスーツを着回し例と併せてご紹介させて頂きます。
汎用性大のカバートクロスに注目
カバートクロスとは
カバートクロスは、高密度の厚手の綾織り生地です。英国発祥の狩猟用コート生地として有名で、 雨を弾き、木の枝に擦れても傷が付きにくく、圧倒的な耐久性があります。 元々はコートに使われる600gオーバーの重くて硬いヘビーな生地です。また、別名キャバリーツイルとも呼ばれ、キャバルリー(騎兵)の乗馬パンツにも用いられていたようです。
薄くて軽いのが今の気分
元来、ヘヴィーウエイトで「ガツン」とくるしっかりした生地ですが、現代的なリラックスした装いには軽くて柔らかな風合いが適しています。 そこで私がセレクトしたのがドラッパーズの320gのカバートクロス。私はドラッパーズの440gのカバートクロスのスーツを着用していますが、それと比べると圧倒的に軽く薄く柔らかな風合いで、しかも、一年中、お召し頂くことができます。クラシックでヘリテージな雰囲気やハリコシや耐久性など、素材の特性はそのままに、現代的な心地よいクラシックスタイルがお楽しみ頂けます。
南イタリアのリラックスしたクラシックスタイル
柔らかな風合いながらも膨らみ感のあるこの生地は仕立て映えします。丸みを帯びたショルダーラインから曲線で繋がる肩から袖にかけてのシルエット、襟から前端にかけての柔らかなロールはスーツに色気を与えます。南イタリアの軽く柔らかなリラックスしたクラシックスタイルを存分にご堪能くださいませ。
カバートクロススーツの楽しみ方
ペイズリータイでイタリア的な色気を纏う
狩猟用コート生地というバックグラウンドを持つカバートクロスはカントリーな趣が魅力です。 無骨で野暮な雰囲気を醸すこの生地にイタリア的な色気を添えるにはダークカラーのペイズリータイをコーディネートするのも一案です。トラッドな雰囲気を漂わせつつも、ビジネスシーンに適した華やぎに満ちた装いです。
パンツ使いでさらに広がる着回し幅
こちらのジャケットスタイルは、カバートクロスのパンツを組み合わせたものです。 元がカントリーな素材なので、スーツに比べるとスポーティーな印象のジャケットスタイルにもぴったりハマります。遠目にはフラットな表面感のようですが、実際は生地表面には斜めの畝が走っているため、装いにさり気ないニュアンスをプラスできます。因みに生地に落ち感があるのでシルエットがキレイに見えるのもカバートクロスパンツの魅力です。
ビットローファーなら軽やかなのに品がある
カバートクロスのパンツでジャケットスタイルにさり気ないニュアンスをプラスしたら、 足元に軽快さを取り入れて。程よいトゥシェイプのジョーワークスのビットローファーなら軽さとドレッシーな見た目が両立できます。
*コラムでも詳しくご紹介しております。
JOE WORKS(ジョーワークス) 新デザイン ビットローファー
私がおすすめする320gカバートクロス
ドラッパーズの320gのカバートクロスは多数の色展開がございますが、その中からおすすめの4色の現物生地をご用意しました。スーツとしては勿論、パンツ単品としてもお使い頂きやすいお色目です。お手持ちのネイビージャケットとコーディネートしてお楽しみ頂いてはいかがでしょうか。
ベージュ
ブラウン
グリーン
※今回ご紹介のスーツに使用しています。
ミディアムグレー
パンツ単品使い(ネイビージャケットとのコーディネートイメージ)
DRAPERS 『THREE KINGS』 COVERT CLOTH
生地ブックでは全12色のご用意がございます。
ドラッパーズプロデュースの320gのカバートクロスのスーツは、英国のクラシックな薫りを残しつつ、 イタリア生地らしい艶とキレイな発色がお楽しみ頂けます。英国好き、イタリア好き、どちらの方にもご満足いただけると思いますので、一度、生地の風合いとスーツの着心地をお試しになられませんか?パンツ単品としてもお使い頂ける生地ですので、お手持ちのジャケットをご持参頂いての生地選びも大歓迎です。お問い合わせやご質問がございましたら、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。