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ブラックスーツの着こなし方　これぞクラシックスタイル！とも言うべき男臭いスタイル

オーダースーツ

DRAPERS(ドラッパーズ)の2プライを使用したブラックのオーダースーツが仕上がりました。クラシックなスタイルでは、ブラックをタブー視する向きもありますが、個人的には、クラシックなブラックスーツを楽しむのは大いに有りだと思います。でも、ブラックスーツは、一歩間違えると礼服っぽく見えるので着こなしが難しい・・・そう思っている方も多いと思いのではないでしょうか？ですので、今回はブラックスーツのお洒落な着こなし方をお話しします。

ブラックのオーダースーツビジネスでの着こなし術

モードな黒を貫禄ダブルで格調高く

モードとは、フランス語で流行という意味があると言われています。モードなファッションとは、コレクションなどで発表されるトレンド性が強いスタイルのことを言います。一方で全身をモノトーンで纏めたハイブランドが提案するスタイルをモード系と呼ぶこともあり、ファッションでは感覚的に使われる言葉です。ここで言うモードとは、後者のモノトーンで纏めたスタイルのことで、それを前提にお話ししていきます。黒はシャープな印象を持つ色なので、モードな薫りを持つ色です。ビジネスでの着用を前提とした場合、ハイブランドのような強いトレンド性は控えめにしたいところですよね。そこで今回ご提案したのは、ダブル６ボタン段返り。これぞクラシックスタイル！！とも言うべき、男臭いスタイルです。ブラックのダブルだと、一層、礼服風に見えないかと思われる向きもあるかと思いますが、ここで活きてくるのがオーダーならではのディテールと、着こなし術です。

サックスブルーのシャツで控えめな華やぎを

ブラックスーツに白シャツ合わせは鉄板なので間違いなく合いますが、礼服っぽく見えないようにする為に、あえてそう見える要素は排除する。そういう意味で白シャツは合わせないのがお薦めです。では、どんなシャツを合わせるの？ってことですが、ブラックスーツが重たく見えないように、春夏シーズンなら爽やかなサックスブルーのストライプがお薦めです。写真のシャツのような控えめで繊細なストライプならコーディネートに馴染みます。

ベージュのペイズリータイでVゾーンに動きを出す

ブラックスーツを礼服っぽく見えないようにするには、躍動感のあるコーディネートにすることが重要です。フォーマルの場合、黒無地スーツ、白無地シャツ、ソリッドタイ、という合わせですよね。無地を重ねる礼服コーデに対し、ブラックスーツを普段使いする場合は、柄を重ねて動きを出すことがポイントです。このスタイルにセレクトしたタイはベージュのペーズリー。ベージュのような柔らかなトーンのナチュラルカラーならモダンな雰囲気が作れます。黒×ベージュは相性が良いですし、このタイは柄色に茶が入っています。黒×茶の組み合わせは、モノトーントレンドの次に来る新しい合わせとして注目されています。さり気なく半歩先行くカラーコーディネートを取り入れてみては如何でしょうか。

格調ダブルをナポリスーツのディテールが後押し

スーツのステッチはダブルステッチを採用しました。無地のブラックスーツをファッショナブルに装うには、さり気なくデコラティブなディテールを取り入れて躍動感を演出するのがお薦めです。フォーマルスタイルは、装飾を削ぎ落したシンプルな装いなので、その逆を行くということです。

寛ぎ感を高める柔らかな着心地

袖付けはマニカカミーチャを採用。こちらもナポリのハンドメイドスーツを代表するディテールで、袖先にギャザーを寄せて袖付けをすることで、デコラティブさを醸し出すことができます。職人の手仕事を誇張するディテールとしてナポリスーツに採用されるものですが、見た目だけではなく着心地も軽やかで、モダンなスーツに仕上がります。