クラシコのスーツやジャケットが好きなお洒落なミドルエイジの皆様は、 この秋冬あたりから黒が気になりますよね? イタリアでは、本来、黒はセレモニー以外では着ないとされてきましたが、 今や日本でも人気のタリアトーレ、ラルディーニなどのトレンド表現に長けたメーカーや スティレラティーノやダルクオーレといったナポリのサルトリアまで黒を打ち出しています。 そんな今の流れを捉えた黒ジャケットをご紹介します。
黒ジャケットをオーダーする楽しみ
コンサバジャケットの世界に黒が降臨
春夏ジャケットの定番素材と言えばネイビーのホップサックですが、2020春夏は黒の気分。 それも、黒は黒でもカジュアルな黒ではなく、エレガントでクラシックな黒が気になります。 本来イタリアのドレスクロージングにおいては、黒はセレモニー用とされてきた色で、 黒を日常使いすることはほとんどありませんでした。 ですが、先ごろ行われたピッティウォモの傾向からも今後の黒の広がりは明確で、 クラシコでも黒を積極的に取り入れても良いと思います。
素材で黒ジャケットを差別化する
クラシックなジャケットに黒を取り入れる際に気を付けるのはシャープになりすぎないことで、 モードな印象が強い色ゆえ過度なディテールは排し、シンプルにスッキリ纏めることが大切です。 とは言え、普通すぎてもつまらないので、素材に拘ってみるのがオーダーならではの楽しみ方。 定番のホップサックウールも、シルクをたっぷり30%ブレンドすることでラグジュアリーさが増し、 圧倒的にクラス感のある装いになります。
優雅なナポリスタイルで黒ジャケットを差別化する
ナポリのサルトが作り出すジャケットをイメージした柔らかな仕立てのこのジャケットは、 ボタンを外して着た時にフロントがふんわり反り返るほどソフトに仕上げてあります。 芯地を極限まで省き軽さを追求しつつ、大人が着るに相応しい程好いキッチリ感も残した 黒無地ながらもリラックスした表情が魅力です。
ディテールで黒ジャケットを差別化する
艶っぽさとスポーティーさを演出する為にオススメなのがメタルボタンです。 メタルボタンのブレザーはそれほど珍しくはありませんが、ボタンの色や柄もオーダーなら自在で、 今回はシルバーのスカル柄のメタルボタンでシンプルな黒ジャケットに少しだけエッジを効かせてみました。 色がミニマルな分、ディテールでテイストを変えられるのも、オーダーならではの楽しみ方ですね。
Bespoke Jacket(オーダージャケット) スタイリング詳細
Bespoke Jacket(オーダージャケット) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
Shirt : GUY ROVER (ギローバー)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)
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