【洋服ケア】ドレスシャツのクリーニングトラブルを防ぐ方法

メンテナンス

突然ですが、シャツの洗濯ってどうされていますか? 多分、クリーニングに出している場合が多いのではないでしょうか。 大切に着たいシャツほど、クリーニングに出す。 普通に考えればそうですが、実はシャツのクリーニングには落とし穴があるのをご存知ですか。 今回はシャツのクリーンについてお話しします。

ドレスシャツの洗い方お教えします

一般的なシャツのクリーニング方法

一般的にシャツのクリーニングは、ボディプレスという機械でプレス掛けします。 ボディの形をした機械にシャツを着せ付けて、ボディから高温の蒸気を出して、一気にプレスを行います。 実は、これが曲者です。 ス圧が濡れたままの状態で機械にセットして、高温の蒸気で短時間で乾かしてプレスを行う為、 このボディプレスを繰り返し行うと、生地が伸びてしまうんです。 着丈、袖丈、バスト、ウエスト、縦も横も寸法が変わってしまい、4~5㎝も伸びてしまうこともあります。

上質なシャツほど注意が必要

上質なシャツほど生地が繊細なので、こういう事が起こりやすいものです。 高級なシャツほど丈夫で長持ちすると思われがちですが、価格と丈夫さは比例するものではなく、 むしろ、上質なシャツほど取り扱い方法に細心の注意が必要です。 逆に、安価なシャツは生地が丈夫なので、ボディプレスを掛けても生地が伸び難いものです。

上質シャツ 推奨するクリーニング方法と洗い方

では、大切なシャツはどうすればいいかと言いますと、 クリーニングの場合は、価格が少々高くても、手アイロンで仕上げてくれる個人店がお薦めです。 決して、「朝出して夕方仕上がる」チェーン店には出さないでください。 大切に長く着るなら、やっぱり、自宅で洗って頂くのが一番です。 ネットに入れて「弱」で普通に洗えば大丈夫です。 基本は自宅での水洗いによる洗濯がお薦めです。 ですが、自宅洗いだと、どうしても汗や皮脂汚れを完全に落としきれないので、 襟やカフスの汚れが落ちなくなってきます。 「ちょっと汚れが落ちなくなってきたな」、そう感じたらクリーニングに出して プロに汚れを落としてもらってください。 そしてその後は自宅洗いして、また汚れが落ちなくなったらクリーニングに出す。 この繰り返しが、個人的にはお薦めのサイクルです。

洗濯後のシワを軽減する方法

自宅で洗濯した場合、アイロン掛けが面倒で。。。そう感じていらっしゃる方も多いと思います。 そこで、アイロン掛けを少し楽にする方法をお教えします。 洗濯後、シャツを干す際に襟、ボディ、カフスのシワをこんな感じで軽く伸ばしておけば、 乾いてもシワが目立ちにくくなるので、アイロン掛けが楽になります。

ドレスシャツ 自宅洗いの注意点

そして、絶対に乾燥機には掛けない。一発で生地が縮みますから注意してください。 これは、シャツに限ったことではなく、他の衣類にも言えることですのでお見知りおき下さい。 他、衣類を洗う際は縮みの原因になるのでお湯は使用しないこと。必ず水で洗うことをお薦めします。 以上、シャツのクリーニングについてお話ししました。 これから汗の季節ですので、宜しければ参考にしていただけたらと思います。

小川

お客様のお話をじっくりお伺いさせていただき、ご要望にお応えできるように努めております。オーダーメイドの製作のみならず、スタイリングやコーディネートのお手伝いをさせて頂くことで、お一人お一人の魅力引き立つファッションをお楽しみいただくことが一番の喜びです。是非、お気軽にご相談、お問い合わせください。