ブラウンのイタリア製カバートクロスのスーツをご紹介します。カバートクロスとは、高密度の厚手の綾織り生地です。英国発祥の生地で、狩猟用コート生地として有名で、雨を弾き、木の枝に擦れても傷が付きにくく、圧倒的な耐久性があります。このように、元々はコートに使われる重くて硬いヘビーな生地ですが、近年は、軽量化されたスーツ用カバートクロスが登場しています。
クラシックにして艶っぽい カバートクロスのブラウンスーツ
ドラッパーズのカバートクロスは普通に見えて普通じゃないのが真骨頂
今回セレクトした生地は、ドラッパーズのメランジ調のカバートクロス。21マイクロンの太い原毛を用いた440gのカバートクロスで、この生地特有のはっきりした綾の畝が無地の中に独特の表情を与えています。 メランジ調でも色調が美しく、単に英国的なだけではない新しさを感じます。ドラッパーズらしい品の良い英国趣味と重なって、服好きを唸らせる素晴らしい服地ですよ。
カバートクロスの魅力は?
群を抜いた耐久性があるのは勿論、膨らみ感があって仕立て映えします。生地の張力で立体的に仕立てられるので、ナポリらしい軽い仕立てととても相性が良いんです。こういうヘビーウエイトの生地で軽く柔らかく仕立てるのがおすすめ(気分)です。それと、これは、是非、お伝えしておきます。パンツは最高に具合が良いですよ。生地に落ち感があるので、シルエットが抜群にキレイに出ます。
スーツを楽しむ人に効く ブラウンのカバートクロス
あとは、ドレッシーすぎないところもいいですね。色違いのカバートクロスとセットアップを組んで楽しむのもユニークです。クールビズが浸透した時代だからこそ、秋冬はお洒落したいじゃないですか!クラシックなカバートクロス、あえてメランジの茶というのは面白い選択ですね!
ナポリの技が冴えた ニッポン・ビスポークの底力
肩イセを通常の量よりも増やすことで肩線が「くの字」のように前に出ます。人間の体は型が前に出ているので、肩イセを増やすことでより体にフィットして着やすくなります。手を前に出した時に伸びるような感覚で、ストレッチのジャケットを着ているような着心地が味わえます。スプリングのようにジャケットが伸縮するような感覚で、とても着やすいジャケットになります。
肩に連動して、袖もイセ量を増やして手付けしています。機械での袖付けの場合はイセ量が決まっていますが、手付けなのでイセ量を増やすことができ、通常よりもイセ量を前後で30%増やしています。袖イセを増やすことで肩廻りに厚みが増し、可動域が広がるので運動量が増えます。(着心地が良くなります)そして、ふっくらと丸みを帯びたキレイな卵型の袖になります。
オーダースーツ スタイリング詳細
Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
Shirt : LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)
Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)