今回は『軽くて着まわしやすいオーダーコートが欲しい』というご要望を頂きました。 ご紹介した生地はコットン100%の黒無地のギャバジン。スタイルは一枚袖のラグランスリーブをご提案させて頂きました。 コートは冬のお洒落を楽しめるアイテムですが、生活様式が大きく変化した昨今、コートに求められることが変わったような気がします。ビジネスとカジュアの装いの境界線が曖昧になったので、以前より汎用性や着回しの自由度が重視されるようになっています。コットンギャバジンのコートはカジュアルスタイルにも馴染みやすく、今の時代らしいファッションの楽しみ方が味わえるアイテムです。
軽く羽織れる冬のコットンコート
今回お客様から、『お仕事での移動は車や電車が多く、分厚いウールコートだと車内では暑く、手に持っていると重たい』そんなご要望を頂きました。ご紹介した生地は、OLMETEX(オルメテックス)のコットンギャバジン(330g)。60/2(ロクマルソウシ)のやや太めのコットンをタテ・ヨコ高密度に織り上げてあるのでハリコシがあります。風を通しにくく、撥水性も備わっているのでオーダーコートに適した素材です。スーツやジャケットの上、若しくはカシミヤのざっくりニットの上に羽織れば、ある程度の防寒性はあります。高密度のコットンギャバジンはお客様のご要望にお応えするには最適な生地です。
春・秋・冬に着られるコットンギャバジンコート
真冬に着るウールコートは防寒面では申し分ありません。でも、真冬しか着られないのがデメリットです。オルメテックスのコットンギャバジンは、気温が下がり始める秋口や肌寒さが残る春先までの長い期間、着用できます。真冬はインナーを調整すれば防寒性を保つことができるので、秋から春までみっちり愛用できます。着用期間、着回しの自由度の面から考えると、とてもコストパフォーマンスが高いと言えます。
黒のコットンコートならビジネスに馴染みます
コットンギャバジンのコートは、ビジネスにはカジュアル過ぎるとお思いの方もいらっしゃるかと思います。バーバリーのベージュのトレンチコートをビジネスで着ても違和感がないのと同じで、本来はビジネスで着ても問題ないアイテムですが、その不安要素を補ってくれるのがダークカラーです。ネイビーやグレーといったビジネススーツに馴染むブラックなら安心して着られます。
大人の黒コートスタイル
ブラックコートを効果的に用いたモダンなスーツスタイルです。コートはブラックのコットンギャバジンの一枚袖ラグラン。ベルテッド仕様のリラックスシルエットなので柔和な印象に。時計はパネライのGMT。現在は廃盤なった超希少なモデルで、20年以上ご愛用の逸品です。パネライらしい存在感のあるフォルムゆえ、手元に色気が香ります。靴はJOEWORKSのフルブローグ。程好く華やいだ足元を演出。モノトーンコーデのスタイリッシュなスーツスタイルです。
大人のブラックコート スタイリング詳細
Bespoke Coat(オーダーコート) : fabric by OLMETEX(オルメテックス)
Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
MTM Shirt : LES LESTON (レスレストン)
Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ)
MTM Shoes : JOE WORKS (ジョーワークス)
コートスタイルにお悩みであれば、お気軽にご相談ください。 お持ちのスーツ、ジャケット、カジュアルウェアなどをご持参いただいての生地選びもOKです。 コーディネートをより楽しくしてくれる1着をぜひ当店で!