ネイビー無地のスーツはグレー無地と並び、スーツの基本中の基本です。ノータイビズのスタイルが浸透した今の時代、タイドアップしないドレススタイルも増えてきました。そんな時代だからか、スーツ好きの方は、改めてベーシックな色柄に心惹かれているように思います。つまり、ベーシックなネイビースーツは、ファッション好きの人から見て"お洒落なスーツ"という位置付けで、ベーシックなスーツなんですが、玄人感があるスーツと言っても良いと思います。
スーツ好き垂涎 "キング・オブ・ネイビースーツ"
ドラッパーズ・グリーンヒルズ
ドラッパーズ・グリーンヒルズはSuper160'sの超極細原毛を使用。15.5マイクロンという通常のウール(羊毛)では考えられないような細さの原毛を使用し、タテヨコ双糸使いで織り上げられています。ウール100%ながらカシミヤのような肌触りが楽しめるスーツ素材です。カシミヤ原毛は15マイクロン前後と言われているので、正にカシミヤに匹敵する原毛の細さです。
ストレスを解き放つ至高の軽やかさ
では、ドラッパーズ・グリーンヒルズで仕立てたスーツは、どんな着心地なんでしょうか?自分自身でもこの素材でスーツをオーダーし、実際に着用していますので、その感想をお伝えします。 先ず、圧倒的に軽いです!生地ウエイトが230gと軽量なので勿論そうなんですが、数値以上に軽さを感じます。秋冬の素材は春夏よりも重いので、230gの軽さを秋冬に体感できるのが数値以上の軽さを感じる要因かと。そして肌触りは、正にカシミヤタッチ。正確には、カシミヤは山羊でウールは羊なので質感と感触の違いはありますが、それを細かくお伝えするよりは、カシミヤタッチとお伝えした方が感覚的にご理解いただけると思います。柔らかく滑らかな質感なので、特にパンツが最高に気持ちいいですね。原毛が細く打ち込みがしっかりしているので空気をたくさん含むことができるので、230gで軽量なんですけど、結構、暖かいんです。(通年スーツとして着用できます)ノンストレスな着心地を秋冬にスーツで味わえるというのは、この素材の魅力だと思います。
極上素材に相応しい仕立て
肩と袖のイセ量を増やし、袖はマニカカミーチャにしてハンドで付けてあります。袖と肩の可動域が広がり、尚且つ、着心地も抜群に軽くなるで、この素材には最適な仕立て方法です。料理も同じだと思いますが、同じ生地や食材はどこのお店でも手に入れることは可能でしょうが、結局は、それをどう料理するのかが一番重要で、それが味の差やお客様の満足度の差に繋がると思います。ドラッパーズ・グリーンヒルズのようなSuper160'sの軽くて繊細な生地には、それに相応しい仕立て方があり、仕立てる職人にも高い技術が求められます。そこを妥協せずに突き詰めていくことで生地の本当の良さが活かせますし、お客様に感動して頂けるスーツになると思います。
ネイビースーツに華やぎを与えるVゾーン
ノータイビズのスタイルが浸透した今の時代だからこそ、スーツを着る時は華やぎを楽しんでみても良いのではないでしょうか?セレクトしたタイは、ルイジボレッリのグリーンのペイズリー。インパクトの強い色柄のタイですが、品の良い発色こそルイジボレッリのタイの真骨頂で、そのことを強く意識してバイイングを行っています。ベーシックでクラシックなネイビースーツの胸元に咲く一輪の花のごとく、スーツスタイルに華を添えてくれます。
ネイビーヘリンボーン オーダースーツ スタイリング詳細
Bespoke Suit(オーダースーツ) : fabric by DRAPERS (ドラッパーズ)
Bespoke Shirt : LES LESTON (レスレストン)
Tie : LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)