FELRA(フェルラ) ブークレーツイードでオーダー頂いたウインドウペーンジャケットが仕上がりました。素材はウール&コットン&ナイロンのブークレーのサマーツイードになります。生地の表面に「輪っか」のような糸がでる素材をブークレーと言うんですが、フェルラと言えばブークレーと言われるほど、FELRA(フェルラ)社を代表する服地です。フェルラのブークレーは、従来はレディースのメゾンブランドに使われることが多かったんですが、ここ数年、タリアトーレやラルディーニのようなイタリアのメンズのドレスクロージングメーカーでも使われるようになって、一気に知名度が上がったのではないかと思います。イタリアのファッションがお好きな方なら、フェルラのブークレーは、お聞きになられたことがあるのではないでしょうか?
モダンテーラードジャケット 旬な選び方
ユルくて気取らない軽い仕立て
表情が豊かなブークレーは、独特のスポーティーな趣きのジャケットに仕上がります。これが、他の素材にはないブークレーならではの唯一無二の魅力です。その魅力を活かすには仕立て方がとっても重要で、とにかく軽く軽快に仕立てることが大切で、昔ながらの分厚い肩パッドや硬い芯地を使ってガチガチに作ってしまうと、素材の特長をまるっきり殺してしまいます。そもそも、そういった仕立てでは古臭いですし、カッコよくないですよね。ブークレーをお選びになられるお客様はファッション感度が高い方なので、特に仕立ての方法には最大限の注意を払って、モダンな着心地に仕上げるよう心掛けています。
軽い仕立てとは? ①胸の立体感を出しつつ軽い着心地に
「軽い仕立て」、よく聞く言葉ですけど、なんとなく意味は分かるけど、具体的に普通のジャケットと何が違うのかって、分かり難かったりしませんか?ですので、少し詳しくお話ししたいと思います。 先ずは芯地。芯地の種類は大きく分けて、毛芯と接着芯の2種類あって、毛芯は立体感を出せるけど着心地が重くなる、接着芯は着心地が軽いけど立体感が出せないと言われています。ジャケットを着た時、胸に立体感があると艶っぽく見えるので、当店のジャケットは、特別に開発した軽くて薄い毛芯を使用しています。さらに軽さを追求する為、毛芯を使用する範囲を最小限に減らし、立体感と軽さ、柔らかなドレープ感を感じて頂けるようにしています。
②マニカカミーチャによるふんわり軽い肩
袖付けはマニカカミーチャ仕様に。肩パッドを最大限まで薄くし、肩先を丸くストンと落として軽く柔らかな着心地に仕上げています。
スカーフ使いで涼感をアップ
ブークレーのウインドウペーンは存在感のある素材なので、カジュアル使いしても気の利いた装いに見えます。春夏シーズンの場合なら、ご覧のように白シャツにスカーフをサラリと合わせると、洒落な印象がアップすると思います。タイドアップも良いですが、見た目にも軽さを表現できるコーディネートとして、おすすめです!
オーダージャケット スタイリング詳細
Bespoke Jacket(オーダージャケット) : fabric by FELRA(フェルラ)
Shirt : LUIGI BORRELLI (ルイジボレッリ)
Scarf : AD&C (アーディ アンド シー)