仕事柄、というか、趣味も兼ねてですが、毎シーズン4~5着のスーツやジャケットをオーダーで作っていて、 2020春夏は、スーツ2着、ジャケット1着を個人オーダーしています。(今季は少なめですね) 自分が欲しいというのは勿論ですが、やはり自分自身で着心地を確かめて、 それをお客様にお伝えしていくことが大切だと思っています。 今回は2020春夏に自腹買いしたDRAPERS(ドラッパーズ)のシルク&カシミヤのジャケットをリポートします! DRAPERS(ドラッパーズ)のシルク&カシミヤは、スペシャルラグジュアリークロスという特別なシリーズで、 とても高価ですが、他の生地にはない独特の着心地が味わえるので、一度着たら「やみつき」になります。 粋-iki-でも、リピーターのお客様が多いコレクションです。
DRAPERSのカシミヤ&シルクを自腹買いリポート
このジャケット、軽っ!!
ジャケットを羽織った瞬間に感じるのは圧倒的な軽さです。 DRAPERS(ドラッパーズ)のシルク&カシミヤシリーズは、 Loro Piana(ロロピアーナ)など超一流のミル製なので、カシミヤの品質の良さは群を抜いています。 このブログで何度もお話ししていますが、世の中に流通しているカシミヤの品質はピンキリです。 DRAPERS(ドラッパーズ)のシルク&カシミヤシリーズは、内モンゴル産の一等級のカシミヤを使用しています。 カシミヤは品質毎に等級分けされていて、一番上質なのが一等級のカシミヤです。 ですが、一等級のカシミヤはお金を出せば誰でも購入できるわけではないんです。 一等級のカシミヤを購入する権利があるのは、CCMIという協会に属しているメーカーのみで、 ロロピアーナをはじめ、ブルネロクチネリなど、会員企業は錚々たる顔ぶれです。 そのカシミヤを使用しているからこそ、羽毛のような軽さを味わえるジャケットに仕上がるんです。
上質だからこそデリケート
圧倒的に良いことずくめの素材ですが、上質な素材だからこそ注意すべき点もあります。 それは摩擦に弱いということです。 勿論、普段着用するに十分な耐久性は備わっているので、弱いというより繊細と言った方が正しいですね。 僕の場合、デスクワークをすることも多々あるので、テーブルに擦れると生地が薄っすらと毛羽立ってきます。 これはある意味、当然のことなので、そういったことを理解できる人が着るべき素材です。 ある程度、ジャケットの着数をお持ちで、ゆったりとしたローテーションで着られる方向けの素材なので、 お手持ちのジャケットの数が少なくて、ヘビーローテーションで回さざるを得ない方には不向きな素材です。 優雅な気分でラグジュアリーに着こなす、そんなジャケットです。
Bespoke Jacket(オーダージャケット) スタイリング詳細
Bespoke Jacket(オーダージャケット) : fabric by DRAPERS(ドラッパーズ)
Bespoke Shirt : LES LESTON (レスレストン)
Tie : Francesco Marino (フランチェスコマリーノ)
Chief : MUNGAI (ムンガイ)