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ビジネスで着るナポリスタイルのソラーロスーツ　Caccioppoli "SOLARO"(カチョッポリ "ソラーロ")

オーダースーツ

オーダー頂いたソラーロのスーツが仕上がりましたのでご紹介します。当店のお客様は、洋服好きの方ばかりなので、ネイビースーツやグレースーツなど、ベーシックなビジネススーツはひと通りお持ちです。そこで、「洒落たスーツスタイルを楽しむなら色味に拘るのも良いのでは？」そうお話しさせて頂き、ライトベージュのソラーロスーツをご提案させて頂きました。

オーダースーツ Caccioppoli "NEW SOLARO" (カチョッポリ・ニューソラーロ)

服好きをも魅了するソラーロスーツ

春夏スーツの代表的存在と言えばソラーロスーツです。太陽光の下、玉虫色に輝く独特の表情は多くの服好きを魅了しています。ただ、今回のお客様は服好きであるからこそソラーロのスーツも既に何着もお持ちです。でも、カチョッポリのこのソラーロは、そんな着道楽をも虜にする魅力があります。特長は、ソラーロ特有の色の変化を控えめにし、品の良さを追求したことにあります。ソラーロは本来、日差しを反射する明るい色を表に出し、裏には赤など濃い色が多く出るように織り上げます。そこをあえてタテヨコの色落差を抑えることで、玉虫感を控えめにしてあります。「無地なのにどこか洒落」を地でいくソラーロです。

カーキでもネイビーでもない　通好みのベージュソラーロ

スーツスタイルを楽しむなら色味に拘るもの手です。中でもこのようなライトベージュは特にお薦めです。パッと華やいだ雰囲気をもたらしつつ、リネンやコットンなど夏の服地に多い色なので、決して派手過ぎにはなりません。遠目には無地に見えますが、近くで見るとソラーロ特有のヘリンボーンによる織り柄があるので、生地に動きと立体感が生まれるので、さり気ない洒落感を演出できます。

季節感を演出できるリネン混のソラーロ

カチョッポリのこのソラーロは、ウール×シルク×リネンの３者混です。この混率が実に秀逸で、ウールの柔らかさと復元力、シルクのスラブ感、リネンの清涼感が絶妙にミックスされていて、季節感を味わえ、尚且つ、シワを気にすることなく着られます。

ソラーロスーツの洒落な着こなし

ライトベージュのソラーロは、どんな色とも合わせやすいのもメリットです。ブルーストライプのクレリックのタブカラーシャツは、ボディのブルーストライプ、襟のホワイトがアクセントになり、清涼感がありながらもクラシックさもキープできます。Vゾーンの締めにはカーキのガルザタイをセレクト。「ガルザ」とは、イタリア語でガーゼの意味で、文字通り、ガーゼのように柔らかく透け感のある素材です。ライトベージュのソラーロスーツ、ブルーストライプのクレリックシャツ、カーキのガルザタイの着こなしは、日差しが強くなる季節にも映え、涼しげに見えるのがポイントです。

ナポリスーツディテール　①ダブルステッチ

当店のオーダースーツはナポリスタイルを基本としています。近代的な設備で生産される北イタリアのスーツに対し、南イタリア(ナポリ)スタイルのスーツは、職人の手仕事により作られる味わい深さが特徴です。今回もナポリスーツを思わせるディテールを取り入れてお作りさせて頂きました。

ナポリスーツディテール　②肩イセ

肩イセとは前後の肩をイセ込んで縫い合わせることを言い、ジャケットの前肩の膨らみを作る工程です。写真のジャケットの肩線を見て頂くと「くの字」のように前に出ているのがお分かりいただけると思いますが、肩イセを増やすことでジャケットの肩がこのように前に出てきます。人間の体は構造上、誰しも前に出ていますので、肩イセを増やして前肩にすることでより体にフィットして着心地が格段に良くなります。イセ量が十分にあるので手を前に出した時にジャケットが伸びるような感覚を味わえ、ストレッチのジャケットを着ているかのような着心地になります。

ナポリスーツディテール　②袖イセ＆袖付けハンド

袖イセとはアームホールより大きな円周の袖を縮めながら袖付けするようなイメージで、その縮めている分がイセ量で袖の運動量になります。肩のイセ量を増やしたのに連動して、袖のイセ量を増やして手付けします。ジャケットの袖を手で付けると機械縫いの時よりもイセ量を30%増やすことができます。袖イセを増やすことで運動量が多くなり着心地がよくなるのは勿論ですが、見た目は細いけれどゆとりのある袖になり、キレイなタマゴ型の袖になります。